昨年からのコロナ禍で右往左往した2020年から2021年へと突入したものの、まだしばらくは続きそうな雰囲気ですね。
こんな時こそ、自分自身の動向などを見直してココロ穏やかに過ごしたいなと思う、スタッフ吉野です🍄
本年もスタッフ一同、今まで以上に消毒や換気に留意し、皆様を笑顔でお迎えする所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、本日1月10日は、さをり織り創始者である城みさをのご命日です。
ちょうど3年前、苦しむことなく大往生を遂げました。
1969年。自分の織った布にタテ糸が1本抜けていた。
織物の常識に照らせば傷物。
しかし、何か趣きがある、自分としては気に入っている。
これを傷とみるか模様とみるか、見方次第で物の評価は180度変わる。
よし、一度常識から離れて自分の好きなようにやってみよう、
どんどんキズを作ってやろう…。
そんな気付きから創まったさをり織り。
日本にとどまらず、アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスなど世界各国でもさをり織りは広がっています。2018年3月に開催した城みさをを偲ぶ会には、300人以上もの方が集まり、みさを先生の偉大さを痛感しました。
さをり織りを創めて6年経った1975年。
哲学的な思想を持つさをり織りの、指針となる四つのスローガンが決まりました。
機械と人間の違いを考えよう
それは自由にものを考える力を持っていることです。感情を表現できることです。その出来栄えはまづくても、自分の考えたことは尊いと自信を持ちましょう。
思い切って冒険しよう
売るために作られている市販のものは売れないと困るから、平均的なものだけを作ります。我々は売り物ではない自分のものを作れば良いのです。それが最高に楽しいことですから大いに冒険しましょう。
キラキラと輝く目を持とう
いつもキラキラと輝く目をもって、何事も良いものは見逃さないぞという意気込みで暮らしましょう。
グループのみんなで学ぼう
遠慮なくグループのみんなに教えてもらい、その代わり自分も良いものを作って見ていただきましょう。
注釈については50年の間により良い表現に変わっている部分がありますが、根っこのところは変更なく、今も受け継がれています。さをり織りを楽しむ方の中に息づいている、このスローガンはさをりの核であるとも言えます。
みさを先生を偲んで今一度、じっくりとかみしめたいと思います。
さをりの森で発行している「城みさをの言葉365日」~さをりの哲学【一日一言】~という本があります。
四つのスローガンだけではなく、みさを先生が感じたことや著書・講演会で発した言葉を、まとめている本です。
その中の一言をご紹介します。
いつ死んでも惜しくない。
57歳から自分のやりたいことをやってきて、多くの素晴らしい人々を見付けて、嬉しくて共に喜んで、そのあと誰からも、「さをりに出合って嬉しかった!私の人生は本当に楽しかった!」と、多くの人々から感謝された。
つくづく幸せな人生だったと思う。