シルクを織りつつも、ウールの縮絨後の楽しさがまだまだ恋しい、スタッフ吉野です🍄
ウールはね~種類の多さもイイし、洗濯機が新たな模様を作ってくれたりするし、
いやいや、もっと縮ませようと意図してさらに洗ってみたり…うふふな繊維です🐑

 

2019年1回目のさをりの森ベガスの会、そんな楽しいウールと、季節先取りで春物が集まりました。

まずは、斉藤さんのフレアーブラウス(シルク)から。
裂き布を挟み込んだ部分を袖口と襟元にデザインしています。
挟み込んで密度が濃い部分と、その下の粗く織った部分の差が面白い作品です。

広げるとこんなカタチのお仕立てなんです。

 

ロングベスト(綿・雁皮紙糸)はサイドに大きくスリットを入れて、動きやすいデザインです。

 

マーガレット(綿)。ゆったり大きめの袖口にはフリンジがゆらゆら揺れています。
上下を逆にして着ることもできる形ですね。

 

グレーストール(シルク)はタテ糸を変則に通しているので、糸が波打っているようです。
赤ストール(綿)は、裂き布をあしらっています。タテ糸を染める時に、糸を裂き布で縛るそうです。

 

内山さんの輪織り三角ストール(ウール)。
輪織りの布部分の端同士を縫い合わせて、ヨコ糸のみの部分をフリンジのようにひらひらさせています。

 

内山さんのベスト(ウール)。
タテ糸の隙間を開けておき、ところどころ分け織りをして、ぽっかり穴を開けています。

 

円すいブラウス(綿・アクリル)。
春を意識したのに、秋色になったそうです。アースカラーと思えばイイですよね🧡
写真では分かりづらいのですが…。袖を開けた部分の布を、ハート型のポケットとしてあしらっています。
 

 

廉林さんのパンツスーツ(綿・ストレッチ糸)。
見学の織り人メンバーに試着してもらいました。通常、上で使う股上部分を下側にしているんですよ。パンツの裾はタックで少し絞っています。

 

半円スカート(綿)
分け織りした部分をぷら~んと垂らしている作品です。風になびかせて歩きたいっ👠👠

 

ベストとスカートのアンサンブル(ウール)。
まずはスカートを仕立てて、残った布でパッチワークのようにベストを仕立てたんですって。ベストの裾はあえてアンバランスにしています。

 

西田さんのドレス(綿・シルク)
身頃部分には細かくタックを入れて、袖は縫い合わせる部分の糸を引っ張っています。
体の動きに合わせてゆらゆらゆれてくれそうな、ドレープた~っぷりのお仕立てですね。

 

ひとまずここまで。
綿やシルクなど、春の匂いを感じる作品たちが多かったように思います💓
他の作品は、次のブログにてご紹介いたしますね。

 

なお、こちらの作品はさをりの森の2階ギャラリーにて展示販売していますが、2月23日(土)から2月28日(木)まで、西武池袋本店 7階(中央A7)インテリア特設会場にて展示販売いたします。お近くへお越しの際はどうぞこの作品たちに会いに、お立ち寄りください。

家織りは、綿を中断してウールを織っている、スタッフ吉野です🍄
前回作ったタテ糸の残りを、今シーズン中にどうにかしておかないと、次に進めないのよねぇ。と言いつつも、織っていて楽しいのがウールなので、名残惜しいのです。

 

そんな楽しいウールのシーズンも終盤ということで、
なんとウールのタテ糸祭りを緊急開催しちゃいます
いつもの5倍のタテ糸をご用意して、皆様を刺激いたしますよ~🎶

 

うふふっ、登場するタテ糸の一部をチラッとご紹介。

 

12月に発売した、光沢感がある細めの糸のイタリア発のプレミアムウールや、縮絨効果が絶大な太めの糸、ループ糸が出てボリューム感たっぷりの糸、薄い布を作りたい方には細めの糸のタテ糸など、各種様々。

 

えぇ~、色付きのタテ糸なんて難しそう…なんて、敬遠していませんでしたか?
織り物はタテ・ヨコの糸の組み合わせで、色の見え方が変化します。と、なると…タテ糸に囚われず、ヨコ糸のことだけ考えて織る方がもちろんカンタン💡
しか~し。
ちょっと変わった雰囲気で織りたいのよねぇ…
マフラーの端のフリンジを色付きにしたいなぁ…
などの欲求を、カラーのタテ糸が満たしてくれるんです。

 

さて、今回のタテ糸の素材はウールです。
ウールってね、水を弾いて中まで浸透するのを防ぐと共に、内側から発する湿気を吸収して発熱してくれるんです。しかも、余分な湿気は放出してくれちゃう優れものなんですよ❤

でも、ウールはちくちくするからイヤだわ~って思っている方も多いんじゃないかしら。
そのチクチクは、繊維の太さで変わります。繊維が細ければ細いほど、肌触りが良いので、糸を選ぶ時に肌触りをご確認くださいね。

そしてウールは、織り上がった後の1回目の洗濯で、グッと糸が変化します。
繊維がほわ~っと立ち、周りの繊維と絡んで布としての一体感が生まれるんです。

 

しかしながら繊維が絡むということで、布の縮みが出ます。
糸によって個体差はありますが、1割から2割は縮むと思ってくださいね。
その縮みを活かして使う糸を工夫すると、こ~んなヒラヒラストールも織ることができちゃうんです。

 

タテヨコウールの織り心地の良さ、バラエティー豊かな糸から選ぶ楽しさを、どうぞこの機会に体験してくださいね。

久々に風邪を引いた、スタッフ吉野です🍄
寒い部屋で織りに夢中になってしまったのが悪かったのですが、最近猛威を振るっているインフルエンザではなくてホッとしました。皆様もどうぞお気をつけ下さいね。

 

さて、ベガス作品その2のご紹介は、上前さんからスタートです。
『SAORIのお仕立て【中級編】』のハイネック袖付き袋縫いワンピースのショート丈です。
藍染めの糸で織っているのですが、ご本人としては、裏表を間違えて縫ってしまったそうですが…「さをりアルアル」ですね。

 

大橋さんの端切れコラージュベスト。
今回はあえて、端の処理にロックミシンを使っているのですが、段染めレインボー糸を使って縫っているのでステキなアクセントになっているんですよ。
 

 

越野さんのロングベストです。
11月にさをりの森で販売していた、ケバケバ糸をヨコ糸に織り込んで、モフモフなんです。(この糸は完売しています)
 

 

円すいワンピース(イカベスト)は、襟を短くカット。
胸元のボタンを止める・外すで雰囲気がグッと変わります。
  

 

喜田さんのベスト。織り始めの遊び部分を襟にしています。
脇に台形の布を足すことで、裾幅に広がりを持たせ、さらに別布を足してキュートに仕上げました。

 

西田さんのフード付きコート。袖の幅はゆったりしているのですが、袖先をタックで少し絞っています。中国人講習生のユキさんに試着してもらいました。
うん、可愛いっ💖

 

吉野のコート。
越野さんと同じく、ケバケバ糸をタテヨコに使って織りました。仕立ての際、縫い代がゴロゴロしないように、布の合わせ方を工夫しています。

 

こちらはスヌード。対角に縫い合わせると、布の角がぴょこんと飛び出して可愛いんです💓角度を変えたり、裏表を変えたりと、色んな楽しみ方ができちゃいます。

 

ご紹介したベガスの作品たちは、さをりの森2階のギャラリーにて展示販売しています。そろそろ、春物も出没予定ですので、冬物で気になる作品があった方は、お早めにご来館いただくか、さをりの森へお問い合わせくださいね📞⚡️☎️