お店に「季節限定」の秋バージョン、栗・芋などの秋の味覚が充実する季節になりました。
暦は秋。とはいえ、日中はまだまだ暑い…。
ベストだとインナーを半袖だったり長袖にしたりで調節しやすいので重宝します。

 

🍭ゆったりベスト(綿)小さく奥ゆかしく、でも「私ココにいます!」の主張が可愛い分け織りや部分織りがアクセントになっています。裄が広めなので、中にタンクトップを着れば夏に、7分袖や長袖を着れば秋に嬉しいサイズ感です。胸元のフリンジも動きがあるので可愛いんです💓

 

🍭ベスト(綿・ぴゃむぴゃむヤーン)ボビンに巻き残っていたたくさんのぴゃむぴゃむヤーン(さをりの森の超変わり化繊糸)を使っていて、とても可愛い作品です💓3枚目、織り始めにタテ糸を折り返して、その折り返したタテ糸をヨコ糸として織り込んでいます。先月は織り幅すべてを折り返した作品がありましたが、それを見て一部を折り返しアレンジしているのが3枚目の写真。織り終わりの分け織りが背中部分です。

 

🍭ベスト(綿)タイやミャンマーに居住するカレン族の衣装にヒントを得たベストです。お仕立てはとてもシンプルで、首や袖開けも縫わないという選択なのでカンタンです👌身頃の中央部分にグリーン系の色とプツプツ飛び出ているように見えるのは、裂き布を挟み込んでいる部分です。

 

🍭マーガレット(リネン・シルク)短めの布でのマーガレットで、袖開きの大きさや、布の両端の合わせ方をアレンジしている作品です。マーガレットは上下を逆にして着ることも可能ですが、こちらは左右の袖開きを重ねてスヌード?ボレロ?として身に着けることもできます。アイデアですね~💙

 

🍭ななめベスト(綿)短い布を斜めにカットして、前後に合わせたベストです。両サイドにフリンジがある布を、布の対角線でカットしているので、片方にフリンジが揃ったデザインです。片側を布の角同士で合わせ、もう片方には肩紐を付けています。1mほどの布があれば、できちゃうデザインです✨

 

🍭ななめベスト(リネン、ジュート)前記のななめベストと似た形ですが、こちらは四角を2枚合わせています。両肩に肩紐を付けていますが長さを違えているので、ななめになっています。サイドは布を少しだけ合わせて、タックを取って丈を少し短くなるように調整しているのですが、なんとなくバルーン風に見えますね。

 

🍭少し立ち襟ベスト(シルク)整経台に掛けたタテ糸を外して、長く伸ばして張った状態で塗り染めをしたタテ糸です。それを織っていますが、染めるときには仕立ての形などは考えていません。どこにどう配置するかは作家さんの意向。それがさをりの面白いところです。後ろの裾は分け織りをしているのでスリットがあるように見えますね。

 

🍭ベスト(綿・リネン・化繊)リネンと、違う素材を合わせると感触が良いと感じて織った布です。モノトーンで織り上げていますが黒多め。その中で裾のヒラヒラリボンと後ろ身頃左肩のグレーがポイントになっています。グレーはモール糸で、縮絨したときに糸が動いて隙間ができたそうです。それもまた、ヨシ☺

 

🍭バイアスベスト(綿)バイアスに仕立てた布はどうしても布が伸びて体に沿いがちになり、引っ張られる感があると感じて、ゆる~い角度になるように工夫したベストです。丈は後ろを少し長めに。カットした裾はフリンジにほどいており、タテ糸のフリンジと相まってワサワサざっくり感がUPです🎶

 

🍭ベスト(シルク)さをりの仕立て(黒本)に掲載のドレープ襟ベストです。シルクのしなやかなドレープが上品さをかもしだしています。と同時に、落ち着いた紺色系の中にカラシ色の2色交差が、キリッとした印象ですね。お出かけにも普段着にも重宝しそうな色合い、デザインです🎶

 

🍭ベスト(綿・化繊)6月の作品に刺激を受けて織った布。ぴゃむぴゃむヤーンの効果で縮絨後にタテ糸が揺れて模様ができるはず…が、できなかったそう。糸の形状によって違いがあるんですね~。織ってみないとわからないですね。そこで新たな気付きが生まれるので、失敗ではありません👌ちなみに目指したのは3枚目の写真です。

 

🍭Vネックベスト(綿)タテ糸重ね織り(追加)した糸を、隣の糸をどんどん飛び越えていくタテ糸飛び越え織りで織った布です。本当は布の端の青と黄色を、違う方法で動かしていたのですが、隣の派手さにすっかりかき消されてしまいました。派手な布なので仕立てはすっきりシンプルにしています。

 

🍭ベスト(綿)網代織りと千鳥格子を同居させたくて作ったタテ糸です。リボン糸をタテ糸に使い、リボンが隠れないよう引っ張り出しながら織っています。網代や千鳥はどうしても機械織りにように均一にしたくなる傾向がありますが、こちらのように一部に取り入れて効果的にポイントを作ってみるのもイイですね。

 

🍭ベスト(綿)前身頃の赤や黄色のカラフルな部分は疑似二重織りです。疑似二重織りというのは、その部分だけ布を二重になるように織るのですが、疑似なので下側はヨコ糸のみです。後ろ身頃は違う色の糸をはさみこんで模様を作っています。脱ぎ着をしやすく、かつすっきりした印象になるように脇はボタンで開け閉めできます。
 

 

さをり織りの楽しみ方・関わり方は様々です。
趣味で、自分だけで楽しむ人。
誰かがさをり織りをする、サポートをする人。
さをり織りを広く伝えるべく、講師・教室オーナーになる人。
さをり織りで織った作品を販売している、クリエーター(作家さん)。
もちろん、教室オーナー兼クリエーターという人もたくさんいらっしゃいます。

 

さをりの森のベガスはクリエーターの会です。
自分で織って仕立てて、着る、販売する。

 

しかしながら販売目的を主に考えると、さをり織りは楽しめないんです。
人の目を気にして、今はこれが流行だとか、派手過ぎたら受け入れられないとか考えていくと、織り手の意向が入らなくなります。
私ならこんな風にしたいけど…そうしたらだめよねぇ、なんて思っちゃって、知らず知らずのうちに自分らしさを抑え込んでしまいます。

 

ベガスメンバーは「自分が着たいもの」を目指しています。
もちろん時によっては自分以外の意向を考えることもあります。
ただそれが主目的ではありません。あくまでも、自分が一番❗

 

そう考えると、わがままな織りですねぇ☺
でも、さをり織りは、それでイイんです。
作品と出会う人が作家さんと感性が同じなら素晴らしいものに見え、違うならそうじゃない。
だからと言ってその作品がダメってわけではないんです。
だって、正解?は作家さんの中にだけありますから、自分の主張・個性で大いに自由に、自分の感性で制作していいのです。
他人と自分の違いを考え、自分のイイところを見つけ、そこを伸ばしていける手織りなんじゃないかと思います。

夏でも薄手のジャケットが紫外線や冷房対策で必要な場面があります。今回はそんな時にお役立ちのジャケットなどをご紹介です。

 

🍭ジャケット(綿)重めの布を織るのが得意な作家さんですが、なんとか軽さを出したいと考えたのがこの作品。タテ糸を通す際に、大胆に隙間を開けて糸量を減らしたんだそうです。3枚目の写真をご覧いただくとわかるように、糸が大きく揺れています。
さをりなら、もちろんそれもアリ❣布目が粗いので布をなるべく切らなくていいように、袖の長さを計算して分け織りで袖口を作っています。

 

🍭パーカー(綿)、ループの糸をたくさん使ってフワフワ上着が欲しかったそうです。ボビンに巻いた糸を挟み込んで四角を織るがテーマだったそうで、大小の四角があちらこちらに見え隠れしています。その挟み込みの模様を変えてフードの所にもチェーンのような可愛い模様ができています💓

 

🍭ジャケット(参考作品・綿)こちらはお嫁入先が決まっている作品ですが、お持ち下さいました。フリンジを前に配置して、細めの襟がスッキリしています。写真3枚目は前の裾の部分です。布が足りなかったのですが、袖をカットした部分がちょうど良くハマったそうです。

 

🍭夏コート(抄繊糸)ALL和紙糸で織ったゆったりコートです。涼やかで、でも張りがある抄繊糸ですが、思ったほどはゴワゴワしません。右前の裾は櫛を使って、波模様に織っています。リボンを織り込んだ部分を左胸に配置して、アクセントにしています。

 

🍭3wayプルオーバー(綿)以前見かけたブラウスをアレンジして、3wayにしています。まずはブラウス。ふんわりゆったりで、着やすい形です。

お次は襟たっぷりのジャケット。首あきの穴がちょうど首の後ろに来ています。

そしてロングコート。
首あきの穴は…後ろの腰あたりにあるのですが、つまんでボタンで留めているので問題ナシ👌シチュエーションに合わせて着こなしを変えられるのは嬉しいですね💓

 

🍭パーカー(綿)染めタテ糸と思いきや、ヨコ糸の3色交差で染めのような模様を出した織り布です。以前スカートに仕立てた布の残りでお仕立てされたそうで、セットアップで着ることができるかも。ところどころ、浮き織りで糸の模様を出しています。

 

🍭ブラウス(綿)染めタテ糸を織った織り布で、前後でグッと色が違いますが、1本の織り布です。着物の身八つ口と呼ばれる脇下の開きを、このブラウスにも取り入れています。こうすると通気性が良いし、何より仕立てやすいのが嬉しいです✨

 

🍭ブラウス(綿)角が円くなるように工夫して織った布。分け織りの一部は肩紐に、円く織った部分を折り返して胸元のアクセントにしています。よ~く見ると、タテ糸がふらふらと動いているんですよ。後ろ身頃の上は分け織りなんですが、ヨコ糸が白いので穴だらけのように見えますね。

 

 

🍭ブラウス(綿)先に分け織りをして、後でその部分を織り込みながら織る背びれ織りが、胸元をドレッシーに飾っています。後ろ身頃の肩ではくるくる織りを、下部分では分け織りで時々ヨコ糸を隣と絡めて、何やら不思議な動きをしています。それもその時々の気分次第💕

 

🍭ブラウス(綿)網代織りや穴あけ、絡み織りなどいろいろと遊んでみた織り布ですが、作家さんいわく「せっかく頑張ったくし筬織りが隠れてしまった…💦」と。3枚目の指で指している部分ですが、たしかに袖下で控えめにそっと居ました。こういう事も、アルアルですね。
 

 

🍭ブラウス(綿・リネン・シルク)定番のタテ糸ローラー巻きで、タテ糸の隙間を開けた部分に、別の黒系糸を入れて変化をつけたけれど遠目じゃわかりません💦袖先を1か所切っただけのほぼノーカットで、ノースリーブでもアームスリットで腕をチラ見させても着ることができます。

 

ベガスの会は、単なる作品提出の場ではなく、お互いに刺激を受け合って切磋琢磨する場です。
単なるモノづくりではない、個性あふれるオンリーワンの作品を持ち寄り、作品をじっくり見たり、制作秘話を聞いたりして、刺激を受け合います。
困っている点を相談したり、SAORI談議に花を咲かせることもしばしば。

 

作品を披露した後には、試着会が始まります。
着心地を体感して、次の制作の糧とするのです。
自分サイズに合わせて仕立てる人が多いので、他の人が着た時の感じは作家さんにとっても興味津々。
自分のこだわりで織って仕立てているとは言え、こだわりだけで突き進んでいるとどこかで壁に当たることがあるかもしれません。
自分以外の意見に耳を傾けるのも大切で、その中から自分にプラスになるものを探し出せばいいと思うのです。
この会は前回チラリとお話した、さをり四つのねがいの4番目、
「グループのみんなで学ぼう」を実践する場なのです。

 

そんなベガスの会を見学してみたいと思われる方は、さをりの森へお電話ください。
毎月第4月曜13時から、さをりの森にて開催しています。

 

さをり四つの願い
一、キカイと人間の違いを考えよう
一、思い切って冒険しよう
一、キラキラと輝く目をもとう
一、グループのみんなで学ぼう

さぁて、今月はベガスブログを早くUPするぞっ❗と、取り掛かったらなんと、7月をUPしていませんでした…申し訳ございません💦
だからと言ってUPしないのももったいないので、今回は7月・8月の合併ご紹介といたしますね。

🍭リスパンツ(綿)6月に作品披露した後(写真右)、今度はしっかりめに織ってみたらどうかと試した作品です。しっかり目なので透けないし、おさまり・履き心地は満足だそうです❤
そして、さをりの森にリスパンツブームが到来しました。
 

 

🍭リスパンツ(綿・抄繊糸)6月の作品を見て、薄手の布で織った作品です。
抄繊糸を使っているせいか少し張りがあって、夏にうってつけのサラリとした布感です。

 

🍭リスパンツ(綿)※参考作品※ 6月の作品を見て、織って仕立てた作品です。
布を裁ち間違えて股下のあたりに縫い代ができたので、自分ではきます。
履き心地ですか?とてもイイです💓

 

🍭ベスト&リスパンツ(綿・スパンコール他)同じリスパンツでも、糸や色が変わると雰囲気もグッと変わります。カジュアルなリスパンツが、ベストとセットになると、大人びた雰囲気になりました。
動くと大き目スパンコールがキラッ✨と光って、よそいきにもイイねって声が上がりました。これを着てお出かけしたいなぁ~とつぶやきが聞こえてきますね☺

 

🍭ベスト&ノースリーブシャツ(綿・ぴゃむぴゃむヤーン)蛍光の黄緑の綿糸を2種類と、同じ色のぴゃむぴゃむヤーンを多用した作品です。
ノースリーブシャツの裾を縦に切り、ヨコ糸として織った作品です。スカート部分にぴょこぴょこ飛び出ているのはシャツの裾端です。
 

 

🍭ベスト&マーガレット(綿)6月の作品で粗々のベストがありましたが、その1作目が7月に登場しました。
ぴゃむぴゃむヤーンの糸の形状と、縮絨効果による自然くし筬のベストです。賑やかな布なので、あえておとなしい布でマーガレットを仕立てています。6月作品(紺色)はこのピンクの後で織ったそうですよ。

 

 

個性は人それぞれ違います。
でこぼこした布になるように織る人がいる。
糸が飛び出させたり、穴を開けたりするのが好きな人がいる。
自分好みの色合いにこだわる人がいる。
様々な個性があって当たり前なんですよね。
それを、違っててイイのよ~、当たり前なのよ~と寛容に受け止めてくれるのが、さをり織りだと思います。
すると、そっくりコピーしたいのもイイんじゃないの?と疑問が出ます。
残念ながら、それはちょっと違います。

 

そこには、さをり四つのねがいの一番目、
「キカイと人間の違いを考えよう」が根底にあります。
機械のようにお手本通りに織るのではなく、人間ならではの「味」を出し、自分自身の意向を表現しましょうと提唱しているのです。

 

それは、そんなに難しく考えなくってもイイんです。
同じ作品を見て、同じように刺激を受けて、織ったり仕立てたりすると、自然とその中に個性が出てくる。
なぜって、使う糸や色合い、織るための力加減、仕立てのサイズなど、すべて作る人まかせなんです。
自分の好みや、思いつきがどんどん盛り込まれます。
そうなると、アートは模倣から始まると言われますが、全くのコピーはかえって難しい。
機械じゃないんだから、コピーじゃなくて独創的でイイんです。

 

6月以降、何人かが同じリスパンツを仕立てました。
好きな糸を使うのはもちろん、裾に隙間を作る、布の密度を変えるなど、それぞれに「自分らしさ」が入った作品だと思います。
同じ形なのに、全く違って見える。
さをりって面白いなぁとつくづく思いました。

 

そんなリスパンツたちが、今ならさをりの森の2階ギャラリーにて様々並んでいます。
ご来館の際はぜひご覧ください。