さをりの森ベガス作品3月ー2(ブラウス・ワンピース・ボトムス)

「好きな色はピンクだけれど、着ることを考えるとグレーで織ることが多い」という声がありました。
そうですね~、私もついつい、考えてしまいます。
さをりは織りで自己表現をするアートなんだから、思う存分好きな色や織り方でたっぷり織れるといいのに、服に仕立てるとなると欲が出るんだなぁと、自分の織りを振り返って思いました。
個性を織る、さをり織り。
その個性がにじみ出ている布を身にまとうのは、とてもステキなことなんです。
個性を抑えないで織ろうと、初心に戻りました。

 

そんなアートな作品が集まるのが、さをりの森のベガスの会です。
3月の第2弾をご紹介いたしますね。

 

🍭ブラウス(綿)袖を伸ばした写真を撮り忘れました…。作家さんの大好きな形で、横長の布を肩から袖口にかけて切り落とし、その落とした部分を裾に持ってきたデザインです。裂き布を使って疑似二重織りをした部分がアクセントになっています。
 

 

🍭ブラウス(シルク・アクリル)黄色で織りたくて、ありったけの黄色いシルクを引っ張り出して織った布です。織り始めの分け織りを胸に、その下でドラえもんのようなポケットを忍んでいるんです。二重織りの上側を分け織りにして、透かし模様?を創っています。

 

🍭ワンピース(綿・抄繊糸)袖は横にまっすぐ、下側をバイアスにしているワンピースです。細かいルーピングでボリューム感が出ています。抄繊糸(和紙の糸)も使っているので、やや張り感がある部分もあり、綿だけとは違う肌触りが面白いです。

 

🍭ワンピース(綿・ストレッチ糸)胸元の濃い紫色がストレッチ糸で、二色交差にしたりしなかったり。肩のあたりの布は綿なので縮まず、袖先がピンと立っているのが可愛くなっているのでそのままにしたそうです。ストレッチの周りのギャザーもステキですね。

 

🍭ワンピース(シルク)メリハリの効いた二色交差で、オトナ可愛いワンピース。シルクならではの、てろ~んとした柔らかさと、写真では伝わりにくいのですが光沢が素敵なんです。すっぽり着やすいデザインです。

 

🍭ワンピース(綿)藍染めの糸も使って織っています。右前身頃の布は織り終わりにタテ糸を長めに切ってヨコ糸として織り込むタテ糸減幅織りで、左側はカットして三つ折りしています。SAORIのお仕立て【中級編】のハイネック袖付き袋縫いワンピースの要領で脇をくり抜き、袖を付け足しています。

 

🍭ツーピース(綿・アクリルなど)スカートは以前仕立てた(…コート…だったかしら💦)作品のリメイクです。細幅で思いの丈を織り込んだ布が、らせんスカートになりました。ぴゃむぴゃむヤーンもいっぱい主張しています。ベストはサロペットパンツを購入し、自分サイズにあちこち切って繋いで、さをりの布をあしらっています。

 

🍭スカート(綿)写真左の裾。長いかなぁと切ったんだけど、短くなったのでまたもや縫い合わせて元に戻したそうです。さをりのお仕立ては足したり引いたりしても、布が悪目立ちしないというか…気楽で楽しめるんじゃないかなぁと思います。

 

🍭パンツ(綿)ご自分では今までに織ったことがないピンクなんだそうです。かなりワイドなパンツを作りたかったので、50㎝幅×5mの布を使っています。布の端のフリンジは足元近くと膝上あたりでポイントに、大きめポケットもお気に入りポイントです。

 

🍭パンツ<参考作品>写真では伝わりにくいかもしれませんが、布を横に使ったお仕立てです。裾幅を狭くしたくて、でもギャザーやタックを使わずにストレートにしたくてと色々思案したお仕立てです。

 

作品発表の後は、ワイワイと試着会が始まります。
自分が仕立てるならサイズを変更しようかしら…
この織りはどうなってるの?
この仕立てはここが苦労してね~などと、作家さんの交流会です。
もちろん見学の方も、試着したり意見交換したり。
作品を見るだけではわからないことを知ることができます。
見学をご希望の方は、さをりの森へお問い合わせくださいね。

コメントを残す

wp-puzzle.com logo