昨年よりもずっと早く梅雨入りした大阪。紫陽花もまだそんなに咲いていないのに…と、なんだか違和感を感じます。
違和感と言えば、私個人的には、さをり服もそうじゃないかなと思います。
織りは一定ではなく、規格で決まった模様でもない。
色合いは全然違う色が入っていることもある。
様々な太さや形状の糸が1枚の布に織り込まれて、織り目もバラバラのものもある。
既製品の洋服を見慣れた方には違和感だらけかもしれないなぁと思うのです。

 

そんなさをり服や、さをり小物がたくさん集まった作品展を開催いたしました。
出展者は、さをりの森の大阪・東京・所沢にてさをりを学ぶ織り人メンバーと卒業生、そしてスタッフたちです。

 

今回は、開催日前日に緊急事態宣言が発令されてしまいました。
さをりの森は休業要請対象ではなかったため、作品展を予定通り開催いたしましたが、当然のことながら来場者が少なかったのがとても残念です。
ってことで、インスタグラムにてライブ配信をいたしましたが、ご覧いただけたでしょうか。
動画編集をしない生ライブということでお見苦しい点があるかもしれませんが、作品の雰囲気を見ていただけたらと思います。
さをりの森(大阪)インスタグラムはこちら➡➡instagram

 

この作品展では262点ものさをり服や小物が集まり、出展者数は56名!
より多くの方にご自分の目で作品を見て、触れていただけたらと思っていましたがそうもいかず。
このブログではその作品たちの一部をご紹介いたしますね。


どれを試着しようかしら💓

 

 
あら、履き心地いいわねぇ♪

 


青の作品を見て、作りたい!!と黄色を織ってお仕立て。布幅違いもOK♪

 


むむっ?これはどうなってるの?

 


左右の袖のアンバランス、そしてなんと袖の長いこと!なぜって?作家の意向です👌

 


浮き織りと篭の目織りを組み合わせた織りは、とても粋でした。

 


この水色はタテ糸?どうやって織っているの??と何度も聞かれました。

 


こちらも何度も聞かれました。タテ糸を変化させるのは手間が掛かるけど面白い💕

 


ジャンパースカートで試着されていますが、下ろしてスカートでも着用できます。

 


ヨコ糸にストレッチ糸(紺色)を使っているので、縮んだ部分がクシュクシュッとなってとても可愛いベストです。

 

あぁぁ…すべてにコメントを付けたいのですが、ページの都合でドドンッとご紹介いたしますね。




 

 

作品展終了後、この作品たちは作家さんの手元にお返ししました。
えぇ~~っ!写真の作品が気になる…
という方は、さをりの森へお電話いただくか、ホームページのお問合せフォームにてご連絡くださいませね😊

 

 

 

 

 

 

桜の季節が過ぎ、さをりの森では色とりどりの別の花が咲き乱れています。

 

美しい色に満ち溢れた2021年4月27日は、2018年に他界された城みさを先生のお誕生日でした。
ご存命なら108歳、あっと言う間の大往生でした。
さをり織りを代表して、さをりの森で咲いている花を抱えた研三さんと裕司さんがお墓参りに行かれました。

 

さをり織りの創始者であり、人々にさをり織りを広めるべくご尽力されたみさを先生。
その情熱を私は実際に拝見することはかないませんでしたが、音声やDVD、文章にて垣間見ることができます。
このブログでは、在りし日のみさを先生を写真で偲んでいただけたらと思います。

 

 
書を習っていたものの「自分の字」を書くために、手本を真似るのではなく、筆の使い方などの技術を自分の中に取り込む努力をされたそうです。

 

 
毎日のお酒がご長寿の秘訣♪

 

 
晩年は、森の緑がよく見えるお席で織るのが日課でした。織り機の間を歩くのも忘れません。

 

 

 

 
研三さんとご出勤。杖を使うのはあまりお好きではなかったようです。

 

 
現在開催中の『織り人作品展2021』も、ご存命ならきっと作品をご覧いただけたはず。。。

 

 

みさを先生の理念や言葉は、さをり哲学としてさをり織りの中に、またそれ以外の生活の中にも当てはまります。
みさを先生を偲び、さをり織りと初めて出会ってからこれまでの自分自身や織りを振り返ったスタッフでした。

 

 

コロナの感染拡大で、緊急事態宣言が発令されました。
今回は休業要請の対象外であること、広いスペースで換気が十分にできること、体験織りは予約制で人数制限をしていることなどから、さをりの森は通常通りの営業をいたします。

引き続き、感染拡大防止対策として織り機や備品、テーブル等のアルコール除菌と常時換気をいたします。

ご来館のお客様には、大変お手数をおかけしますが、マスクの着用と入口での手指のアルコール除菌もしくは手洗いをお願いいたします。
感染拡大防止、並びにお客様とスタッフの安全確保の為、ご協力の程よろしくお願い致します。

 

このような時期ではありますが、『織り人作品展2021』を予定通り開催いたします✨
今回はさをりの森大阪・東京・所沢の織り人クラスメンバー、卒業生、スタッフの1年の織り・心模様を展示販売する作品展です。
さをり服はもちろん、ストールやバッグ、ポーチ、織り布などが245点(4月23日現在、追加予定あり)集まっています💕

 

前日の4月23日、緊急事態宣言の発令を恨めしく、でもこの状況では仕方がないよねとお互いを慰めあいながら設営を行いました。
たくさんの作品をハンガーに掛けながら、作品をちらりちらりと見ていきます。

 

ご存じの方も多いと思いますがさをりの作品って、どこから頭を出すの?どっちが前?上?ってことがしばしばあります。
ハンガーに掛けてみて、何だか違うっていうのはさをりあるあるなんです。
ついには試着して確かめてみたりして、設営は楽しく進みました😊

 

ハンガーに一通り掛けたら、マネキンに着せる服を選びます。
さをりの森の作品展は季節問わずなので、ウール作品もたくさんあるのですが、初日のマネキンは季節に合った綿作品を掛けました。
その傍らで、web担当のスタッフ岡本が看板制作をしています。

 

全体を見渡すと、なんだか寂しい…?
入口にのれんか何か欲しいね~と、織り布を掛けると、雰囲気がグッと良くなりました✨
長さは揃えず、さをりらしくアンバランスに、チラリと会場内が見えるようにと工夫して掛けています。

 

もちろんこの織り布も販売品です。
あちらこちらにお気に入りの糸を挟み込んでいます。

夕方、研三さんのご友人が研三さんを訪ねて来られて、設営途中ではありましたが一足早く作品をご覧くださいました。
あらっ、これ素敵❣
と、さっそくご試着。こちらの作品はフリル織りのマーガレットで、上下を逆にして着ることができます。

 

閉館までには設営も終わり、後は初日を待つばかりとなりました。

 

本来なら、多くの方にご来場いただき作品を手に取って、試着して、さをり作品に触れていただきたいと強く思うのですが、ご無理のないようにお願いいたします。
作品展へのご来場はご予約不要です。
ご来場の際はできるだけ混雑にならないよう、配慮してまいります。

また、ご来場できない方でも作品展の様子を垣間見ていただけるよう、このブログやインスタグラム、ツイッターでも作品をご紹介したいと思います。
気になる作品やご質問は、ホームページのお問合せページ 一番下の、
>お気軽クラス・織り人クラス・森の宿り木・さをり織り技法検定・講習会についてはこちら
から、メールでお問合せいただくか、さをりの森までお電話ください☎

作品展が最終日まで無事に開催できるよう、スタッフ一同、コロナ感染拡大防止対策に努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。