夏でも薄手のジャケットが紫外線や冷房対策で必要な場面があります。今回はそんな時にお役立ちのジャケットなどをご紹介です。

 

🍭ジャケット(綿)重めの布を織るのが得意な作家さんですが、なんとか軽さを出したいと考えたのがこの作品。タテ糸を通す際に、大胆に隙間を開けて糸量を減らしたんだそうです。3枚目の写真をご覧いただくとわかるように、糸が大きく揺れています。
さをりなら、もちろんそれもアリ❣布目が粗いので布をなるべく切らなくていいように、袖の長さを計算して分け織りで袖口を作っています。

 

🍭パーカー(綿)、ループの糸をたくさん使ってフワフワ上着が欲しかったそうです。ボビンに巻いた糸を挟み込んで四角を織るがテーマだったそうで、大小の四角があちらこちらに見え隠れしています。その挟み込みの模様を変えてフードの所にもチェーンのような可愛い模様ができています💓

 

🍭ジャケット(参考作品・綿)こちらはお嫁入先が決まっている作品ですが、お持ち下さいました。フリンジを前に配置して、細めの襟がスッキリしています。写真3枚目は前の裾の部分です。布が足りなかったのですが、袖をカットした部分がちょうど良くハマったそうです。

 

🍭夏コート(抄繊糸)ALL和紙糸で織ったゆったりコートです。涼やかで、でも張りがある抄繊糸ですが、思ったほどはゴワゴワしません。右前の裾は櫛を使って、波模様に織っています。リボンを織り込んだ部分を左胸に配置して、アクセントにしています。

 

🍭3wayプルオーバー(綿)以前見かけたブラウスをアレンジして、3wayにしています。まずはブラウス。ふんわりゆったりで、着やすい形です。

お次は襟たっぷりのジャケット。首あきの穴がちょうど首の後ろに来ています。

そしてロングコート。
首あきの穴は…後ろの腰あたりにあるのですが、つまんでボタンで留めているので問題ナシ👌シチュエーションに合わせて着こなしを変えられるのは嬉しいですね💓

 

🍭パーカー(綿)染めタテ糸と思いきや、ヨコ糸の3色交差で染めのような模様を出した織り布です。以前スカートに仕立てた布の残りでお仕立てされたそうで、セットアップで着ることができるかも。ところどころ、浮き織りで糸の模様を出しています。

 

🍭ブラウス(綿)染めタテ糸を織った織り布で、前後でグッと色が違いますが、1本の織り布です。着物の身八つ口と呼ばれる脇下の開きを、このブラウスにも取り入れています。こうすると通気性が良いし、何より仕立てやすいのが嬉しいです✨

 

🍭ブラウス(綿)角が円くなるように工夫して織った布。分け織りの一部は肩紐に、円く織った部分を折り返して胸元のアクセントにしています。よ~く見ると、タテ糸がふらふらと動いているんですよ。後ろ身頃の上は分け織りなんですが、ヨコ糸が白いので穴だらけのように見えますね。

 

 

🍭ブラウス(綿)先に分け織りをして、後でその部分を織り込みながら織る背びれ織りが、胸元をドレッシーに飾っています。後ろ身頃の肩ではくるくる織りを、下部分では分け織りで時々ヨコ糸を隣と絡めて、何やら不思議な動きをしています。それもその時々の気分次第💕

 

🍭ブラウス(綿)網代織りや穴あけ、絡み織りなどいろいろと遊んでみた織り布ですが、作家さんいわく「せっかく頑張ったくし筬織りが隠れてしまった…💦」と。3枚目の指で指している部分ですが、たしかに袖下で控えめにそっと居ました。こういう事も、アルアルですね。
 

 

🍭ブラウス(綿・リネン・シルク)定番のタテ糸ローラー巻きで、タテ糸の隙間を開けた部分に、別の黒系糸を入れて変化をつけたけれど遠目じゃわかりません💦袖先を1か所切っただけのほぼノーカットで、ノースリーブでもアームスリットで腕をチラ見させても着ることができます。

 

ベガスの会は、単なる作品提出の場ではなく、お互いに刺激を受け合って切磋琢磨する場です。
単なるモノづくりではない、個性あふれるオンリーワンの作品を持ち寄り、作品をじっくり見たり、制作秘話を聞いたりして、刺激を受け合います。
困っている点を相談したり、SAORI談議に花を咲かせることもしばしば。

 

作品を披露した後には、試着会が始まります。
着心地を体感して、次の制作の糧とするのです。
自分サイズに合わせて仕立てる人が多いので、他の人が着た時の感じは作家さんにとっても興味津々。
自分のこだわりで織って仕立てているとは言え、こだわりだけで突き進んでいるとどこかで壁に当たることがあるかもしれません。
自分以外の意見に耳を傾けるのも大切で、その中から自分にプラスになるものを探し出せばいいと思うのです。
この会は前回チラリとお話した、さをり四つのねがいの4番目、
「グループのみんなで学ぼう」を実践する場なのです。

 

そんなベガスの会を見学してみたいと思われる方は、さをりの森へお電話ください。
毎月第4月曜13時から、さをりの森にて開催しています。

 

さをり四つの願い
一、キカイと人間の違いを考えよう
一、思い切って冒険しよう
一、キラキラと輝く目をもとう
一、グループのみんなで学ぼう

さぁて、今月はベガスブログを早くUPするぞっ❗と、取り掛かったらなんと、7月をUPしていませんでした…申し訳ございません💦
だからと言ってUPしないのももったいないので、今回は7月・8月の合併ご紹介といたしますね。

🍭リスパンツ(綿)6月に作品披露した後(写真右)、今度はしっかりめに織ってみたらどうかと試した作品です。しっかり目なので透けないし、おさまり・履き心地は満足だそうです❤
そして、さをりの森にリスパンツブームが到来しました。
 

 

🍭リスパンツ(綿・抄繊糸)6月の作品を見て、薄手の布で織った作品です。
抄繊糸を使っているせいか少し張りがあって、夏にうってつけのサラリとした布感です。

 

🍭リスパンツ(綿)※参考作品※ 6月の作品を見て、織って仕立てた作品です。
布を裁ち間違えて股下のあたりに縫い代ができたので、自分ではきます。
履き心地ですか?とてもイイです💓

 

🍭ベスト&リスパンツ(綿・スパンコール他)同じリスパンツでも、糸や色が変わると雰囲気もグッと変わります。カジュアルなリスパンツが、ベストとセットになると、大人びた雰囲気になりました。
動くと大き目スパンコールがキラッ✨と光って、よそいきにもイイねって声が上がりました。これを着てお出かけしたいなぁ~とつぶやきが聞こえてきますね☺

 

🍭ベスト&ノースリーブシャツ(綿・ぴゃむぴゃむヤーン)蛍光の黄緑の綿糸を2種類と、同じ色のぴゃむぴゃむヤーンを多用した作品です。
ノースリーブシャツの裾を縦に切り、ヨコ糸として織った作品です。スカート部分にぴょこぴょこ飛び出ているのはシャツの裾端です。
 

 

🍭ベスト&マーガレット(綿)6月の作品で粗々のベストがありましたが、その1作目が7月に登場しました。
ぴゃむぴゃむヤーンの糸の形状と、縮絨効果による自然くし筬のベストです。賑やかな布なので、あえておとなしい布でマーガレットを仕立てています。6月作品(紺色)はこのピンクの後で織ったそうですよ。

 

 

個性は人それぞれ違います。
でこぼこした布になるように織る人がいる。
糸が飛び出させたり、穴を開けたりするのが好きな人がいる。
自分好みの色合いにこだわる人がいる。
様々な個性があって当たり前なんですよね。
それを、違っててイイのよ~、当たり前なのよ~と寛容に受け止めてくれるのが、さをり織りだと思います。
すると、そっくりコピーしたいのもイイんじゃないの?と疑問が出ます。
残念ながら、それはちょっと違います。

 

そこには、さをり四つのねがいの一番目、
「キカイと人間の違いを考えよう」が根底にあります。
機械のようにお手本通りに織るのではなく、人間ならではの「味」を出し、自分自身の意向を表現しましょうと提唱しているのです。

 

それは、そんなに難しく考えなくってもイイんです。
同じ作品を見て、同じように刺激を受けて、織ったり仕立てたりすると、自然とその中に個性が出てくる。
なぜって、使う糸や色合い、織るための力加減、仕立てのサイズなど、すべて作る人まかせなんです。
自分の好みや、思いつきがどんどん盛り込まれます。
そうなると、アートは模倣から始まると言われますが、全くのコピーはかえって難しい。
機械じゃないんだから、コピーじゃなくて独創的でイイんです。

 

6月以降、何人かが同じリスパンツを仕立てました。
好きな糸を使うのはもちろん、裾に隙間を作る、布の密度を変えるなど、それぞれに「自分らしさ」が入った作品だと思います。
同じ形なのに、全く違って見える。
さをりって面白いなぁとつくづく思いました。

 

そんなリスパンツたちが、今ならさをりの森の2階ギャラリーにて様々並んでいます。
ご来館の際はぜひご覧ください。

さをりの森のVegasの会は、作家さんが集まって作品を披露する会です。
この時に作家さんの色んな想いをお聞きすることができます。
それぞれの想いがこもった作品をを7/13(火)まで、
東京の西武池袋本店での作品展に出展しています。
お近くのに方はぜひ作品を実際に手に取り、ご試着いただきたいと思います。

🌟場所 西武池袋本店7階(中央A6)=インテリア特設会場

🌟期間 7/8(木)〜13(火)
※最終日13日(火)は当会場のみ午後6時にて閉場

営業時間は、西武池袋本店ホームページにてご確認ください。
状況状況により掲載企画が中止・変更の場合がございます。
https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/

 

ではでは、6月作品の続きをご紹介いたしましょう。

 

🍭半円スカートです。
ループ糸をふんだんに使ってボリュームあるスカートで、作家さんが得意のグリーンに華やかな色が効いていますね。

 

🍭リネンのスカートです。
細いリネンと対象にジュートの太さと張りが面白いデザインになっています。
フリンジにはジュートを撚り足しています。

 

🍭爽やか色のサルエルパンツです。
コットンでしっかりと織っているので、透けることなく着用できます。
股ぐりのカットを裾でとり、カットした布をポケットにしていて無駄がありませんね。

 

🍭リスパンツと言うサルエルパンツです。
東南アジアの奥地にあるリス族の方のパンツが起源らしく
さをり織りのお仕立てに向いていて、気軽にチャレンジができそうです。
床に置くと三角形で、ウエストも股ぐりのカットもありませんよ。

 

🍭ブラウスとスカートのセットアップです。
首周りに裂いた布を挟み込んで、華やかにしています。
スカートの裾はすべてフリンジがあり、なぜ?っと思ってよく見るとロープを作り、
房のように縫うというお手間の掛け方に作家さんのこだわりを感じます。

 

🍭マーガレットボレロとワンピースです。
黒いシルクがエレガントな作品です。
ボレロの袖先にゴムを入れて着心地よくし、ワンピースの背中は房を交差させて透け感が美しい💓
脇にホックを付けてシルエットにもこだわっています。

 

🍭半袖のジャケットです。
薄いコットン素材で夏の羽織ものに重宝しそうです。
後ろの下の段にタックを取っているのでフワッと軽く着れますね。

 

🍭夏のロングコートです。
一見シンプルに見えますが、よく見ると複雑な織りがたくさん入っています。
前のブルーのところはリバーシブル織りのようになる、新たな織り技が登場です。
背中も何やら地模様のようになっていますね。

 

🍭ミニフリル織りのY型ブラウスです。
コットン素材で肌触りが良く、ミニフリル織りが優しげです。
Y型がお好きな作家さんです。

 

🍭かぶりベストです。
綿の強い色のタテ糸に、赤の裂いた布や面白い形状の糸を二色交差して印象強い作品です。裾に分け織りを配して軽やかさもありますね。

 

🍭2wayブラウスです。
両袖は拡幅織りでフリルのように広がっています。
ワイドな仕上がりで羽織にもなり、襟はレースの布を付けていてゴージャスです。
後姿はないですが、首周りのオレンジのボタンを閉じているので可愛くアクセントになっていますよ。

 

🍭ミニフリル織りY型ブラウスです。
先ほども登場のミニフリル織りY型ブラウスですが、こちらの素材はリネンです。
より夏らしく、涼しいブラウスになっています。

 

🍭2種類のストールです。
ベージュ系のストールは、三色交差でカラフルさを出して房にも色を足すというこだわりです。
グレーのシルクのストールは、二色交差で濃淡を表現しています。

 

これらの作品の一部が池袋西武本店にて展示販売中です。
その後はさをりの森にて展示販売いたします。

 

さをり作品は写真を見ていても楽しいのですが、実際に手に取り試着をすると、またまた印象が変わります。
ぜひとも、そんな機会を作っていただけたら幸いです。

 

実際に行くことはできないけれど…なんだか気になる!
という方は、ぜひさをりの森へご連絡くださいませ。
📞  0725-57-7022
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