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このたび、急ではありますが!
さをり織り創始者、城みさを先生の109回目のお誕生日に合わせた春恒例の『織り人作品展2022』を開催することとなりました👏👏👏

🍀会期:2022/4/26(火)~5/8(日) ※最終日は16時
🍀場所:さをりの森 2階ギャラリー

諸事情によりご案内が遅くなったため、SNSでのお知らせとなってしまい、DMも制作しておりません。大変申し訳ございません。

 

この作品展は、さをりの森 大阪で学ぶ「織り人クラス」メンバーと卒業生の作品展です。
織り人って?
さをり織りを深く学び、
自分でタテ糸を創って、織って、仕立る、月謝制のクラスです。講習で学んだものを基に完成した作品は、それぞれの心模様が垣間見えるオリジナル作品です。
作品展ではそのすべてを展示販売いたします。

 

人間って、同じ体型の人って少ないですよね。身長が低い人、高い人、幅がスリムな人、ワイドな人など、それぞれに違うのは当たり前なのですが、そのそれぞれに合わせた見え方をするのが、さをり服。織り布の柄の出方が変わったり、ドレープが違ったり、でもどれが正解というのもない。
着る人のココロにビビッ(表現が古い…?)ときたら、OKなのです。

 

デザインによっては、見た感じだと私の体には無理かも…と思っちゃうのもあります。でもね、難なく着ることができる服も多いのです。

 

そのためにはまず、ご遠慮なくご試着下さい❣
1人ファッションショーをお楽しみいただき、さをり服の着心地の良さ、作家さんの心意気、温もりを体感していただきたいと、切に願います。
ご来場の際は、ご試着しやすい服装でお越しくださいませ。

 

今回の作品展は、メンバーもえぇ~~っと叫んだほど、急遽の開催決定となりました。
前回の作品展後に仕立てた作品など、慌てて持ち寄ってくれたメンバーや、みさを先生のお誕生日のお祝いも兼ねて…と、天で見守って下さっているみさを先生に「これでいい?」と語りかけながらミシンを走らせた人もいるようです。
しかしながら、作品展がないから…と作品を手放した方もいる様子。
メンバーさんや、作品を楽しみにされていた方には大変申し訳ございません。

 

自分の想いを込めて糸を選び、織る。
織り上がった作品からは、さをり織りの創始者の想いをそれぞれに受け止めて、昇華させている様子もうかがわれます。
その布を眺め、布と対話しながら服を仕立てたり、小物へと変化させたり、そのまま首に巻いてみたりします。

 

あらかじめお断りしておきますが、近頃さをりの森で開催していた作品展よりも、作品は少なめです。
その分ゆったりと展示して、じっくりと作品をお楽しみいただけるようにしてまいります。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

🌟昨年の様子🌟

「これもイイわねぇ」「ふむふむ、こんな織り方をしているのね」
1枚1枚見ていくと時間が足らない!!

 

楽しい試着タイム💓
似合うでしょ♪と、誰かに見てもらったり、鏡で確かめたりしながら、こんな風に織っているのか~、仕立てているのか~と、次の仕立てのヒントをつかんでいます。
 
 

そうだ、去年は最終日にインスタグラムでファッションショーライブをして、研三さんも歩いてくれました。マスクなしの生活に戻れるのはいつになるやら…ですね。

さをりの森で毎月開催しているベガスの会は、クリエーターさんが切磋琢磨し懇親を深める場でもあります。
作品を見せあい、刺激を受け合い、アイデアをシェアし、悩みや困ったことを相談する場です。
登録制ですので、ご興味がある方や一度見学したいわと思われたらさをりの森へお問合せ下さい。
ではでは、ベガス作品2月のその2をご紹介いたしましょう。

 

🍭バイヤス仕立てのベスト(綿)
ご本人いわく、身幅をもっと広くしたかったそうですが、思いのほか狭くなったとの事。でもね、試着するとフレンチスリーブでめっちゃ可愛いんです。綿なのでインナーを変えることで1年中、大活躍してくれます。

 

🍭ベスト(ウール)
ハギレのコラージュ作品です。モノトーンが大好きなSさんは、当然ながらモノトーンのハギレがたくさんある♪ということで、それを集めてベストにしちゃいました。ハギレといえども捨てられないさをりのハギレ。小物になることも多いのですが、しっかり服にもなるんです。

 

🍭ロングベスト(綿)
あるショップで同じようなデザインの服があり、これならさをりでもできるよね~とインスピレーションを受けて仕立てたベストです。前回の、分け織りを首あきにしたブラウスと同じタテ糸で織っています。脇は細幅で4mを織ってあしらっています。裾の分け織りがヒラヒラと揺れて素敵です。

 

🍭ベスト(綿)前身頃にフリルのようにあしらっているのは、前出のロングベストと同様に細幅で長く織っておき、それをヨコ糸として入れたり出したりしながら織っています。細幅がずれるのがイヤだな~ってことで、縮絨前にミシンで押さえています。襟ぐりはさらに細幅で織って、バイヤステープのようにして裁ち目をくるんでいます。

 

🍭ベスト(ウール・綿)
春になるとピンクが織りたくなるのよね~♪と、織って仕立てた作品は、フワフワと毛足が長い糸を布の端に挟み込み、桃色に菜の花のような黄色や空の色を入れたりして、春を全身で満喫できそうなベストです。

 

🍭ベスト(ウール)
以前はチュニック丈のベストだったのですが、リメイクしています。上側の色合いは好きなんだけど…と、下側をほどいて布を折り返して縫い合わせました。分け織りを首あきにして、分けた部分のヨコ糸にところどころでストレッチ糸を使って、幅を変化させています。裾のギザギザがオシャレです。

 

🍭マフラー(綿)
ヨコ糸の交換を多くして、横縞の幅も様々に変化させたマフラーです。マフラーというと冬物のように思うかもしれませんが、これからの季節は気温変化や冷房除けに大活躍してくれます。

 

🍭ストール(リネン・ウール)
3m整経で、2.5mほど織ったストールです。春ですっって叫びたくなるような色合いですね。昨年の他のメンバーさんの作品に刺激されて織ったそうですが、思った雰囲気にはならず。じゃあリベンジするか!と、もう1本のための糧になった作品です。

 

🍭ストール(リネン・カシミヤ)
気を取り直して…と、しっかりカシミヤが縮むように1本取りで織ったストールです。ですが…あれ?縮んでいない。お湯も入れたのに~少し嘆いていました。写真ではシャーリングのように見えているんですけどね。肌触りはカシミヤがとても気持ち良いそうです。

 

🍭ストール(綿・化繊)
裾の方で分け織りとルーピングでポイントを作っています。黒の2色交差もとても綺麗な作品です。

 

そろそろ春色や綿・シルクなどの春物が多く集まっている作品たちです。
じっくり見ると、そこかしこに作家さんの個性がにじみ出ています。
ご来館の際はぜひ、2階ギャラリーの作品を手に取り、ご試着なさってくださいませ。

急に寒さが和らいで、一気に春を迎えているさをりの森です。
3日お休みして出勤したら桜が満開になり、前日にはまだ硬そうだったミモザの蕾が花開いていました。
しばらくは次々に花が咲き乱れるさをりの森です。ご来館の際はぜひ森の散策もお楽しみ下さいね。
さて、すっかりご無沙汰していたベガス作品のご紹介です。

 

🍭ワンピース(ウール)
こちらはタテ糸に30色を使うというテーマで創ったタテ糸を織っています。30色は厳しかったので、30種類の糸と考えて糸を掛けたそうです。

裾を拡大してみました。
前の裾は織り始めに、タテ糸を折り返してそれをヨコ糸として織る織り技。
後ろの裾は2色交差を配置しています。

 

🍭ジャンパースカート&ボレロ(シルク・タテ糸染め)
ジャンパースカートの身頃は、布を縦遣いにしていますが裾を横遣いにすることでふんわりした印象です。ボレロに、2色交差でオレンジ色が入っているのが華やかです。

 

🍭ジャンパースカート(綿・化繊)
くし筬でタテ糸を大きく動かしている作品です。脇布は同じタテ糸ですが、色をしっかり変えて織っています。スリムに着ることができるように、脇にポケットと内布を足して脱ぎ気をしやすくしています。

タテ糸に使ったぴゃむぴゃむヤーンの粒々が埋もれないように、粒々だけをすくい出しながら織っています。

 

ワンピース(ウール)
ヨコ糸の交換の「間」が効果的な作品です。糸交換はちょっと手間が掛かるので、つい長く織ってしまうという人も多いのではないかしら。いろんな糸が入ると縮絨率の違いで自然とシャーリングができてしまうのも面白いですね。

 

🍭チュニック丈のジャンパースカート(ウール)
以前は前開きのイカベストだったのですが、リメイクで前を縫い合わせて、前後を逆に着られるようにしました。フリンジを撚り合わせて輪っかにしているのもポイントです。

 

🍭ブラウス(綿・化繊)
分け織りを首あきにしているブラウスです。頭が入るサイズくらいを分けておくと、襟にも袖あきにも使えますね。モフモフ化繊糸を使った2色交差は、色だけではなく糸の形状の変化も楽しめます。

 

🍭リバーシブルジャケット(ウール)
裏返して着ることもできるリバーシブル。ヨコ糸の交換が少ないと、リバーシブルの効果がわかりやすそうですね。前にボタンを2つ付けて、襟の合わせ方をカスタマイズできます。

 

 

🍭コート(綿)
他の方が創ったタテ糸が自分が創りそうにない糸で、織らせてもらった布です。白・黒・グレーの段染めの糸が水面のような模様を描き出しています。そこに合わせて、くし筬でタテ糸を動かして…??メンバーから「どこに?」って声が上がり、近寄って探すほど奥ゆかしいくし筬模様もあります。

 

 

毎月第4月曜に開催しているベガスの会は、さをりの森に登録しているクリエーターさんの作品披露会です。
制作過程のお話を披露したり試着をして、お互いに刺激を受け合い、自分の中にアイデアや情報を増やしていくのです。
さをり4つのねがいの1つ、「グループのみんなで学ぼう」を実践する場です。
時には厳しい意見をもらっても、その意見をどう受け止めるかは自分次第。
しかしながら視野を広げるためには、自分と違う意見も必要なのです。
私は私!と耳をふさぐのではなく、見聞を広めていけたらいいなと思います。

 

2月の作品その1はここまで。
ご紹介した作品の一部は、さをりの森の2階ギャラリーにて展示販売しています。
ご来館の際はぜひギャラリーをご覧いただき、作品を実際に手に取って試着なさってくださいね。
遠方で来館ができなくっても、気になる作品がありましたらさをりの森へお問合せください。
📞0725-57-7022(9:30~17:30)
https://www.saorinomori.com/contact