5月になり、教室から見える松の木や葛のツルがグングンと成長してきました。
緑を見て、爽やかな風を感じつつ、
うぐいすや鳥たちの鳴き声と森の木々の葉擦れの音を聞きながら、
ほっこりとさをり織りで好きな糸と戯れるのは楽しいでしょうねぇ。
仕事じゃなく、ひたすら織りたいなぁ…と思うスタッフたちです。

 

さてさて、さをりの森のクリエーターさんが作品を持ち寄るベガスの会4月で披露された作品たちの第2弾のご紹介です。
今回、写真がどうもピンボケで…慣れないカメラマンが慣れないカメラで撮影したため、大変申し訳ありません。
せめてものお詫び?に、作品のプチタイトルを付けてみました。
あなたならどんなタイトルにしますか?

 

🍭モノトーンを遊んだベスト
モノトーンの二色交差がシックなブラウスです。以前、他のメンバーさんの作品が、簡単だというので教えてもらって仕立てました。本当に簡単でした!と、作家さん。いろんな色や素材で作ってみたくなりますね。胸元のてろん、としたドレープが素敵ですね。

 

🍭藤の花しだれるベスト
メンバーのさんから、爽やか~💙と声が上がった藤色のベストです。ノーカットで、肩のところはストレッチ糸が効いてちょうどいい感じになっています。作家さんが、ストレッチや背びれ織りなどは、時々、思い出してやりたくなるんですよ~、と言われると、みんながそうね~、と頷いていました。

 

🍭夜空に浮かぶ雲のベスト
藍染めのタテ糸を織られたブラウスで、藍染めの裂き布も所々に織り込まれています。藍染めはどれも似たような感じになるのよ~、ともおっしゃっていましたが、藍の独特の色合いや所々に散りばめられた白が素敵です。しっかり個性がにじみ出ています。

 

🍭サイドがキュンとしたブラウス
タテ糸の両端にストレッチ糸が入ったブラウスです。思ったよりストレッチが効いていなくて、もう少し幅広く入れればよかったかもと作家さんはおっしゃっていましたが、ゆるいストレッチ具合がかわいい~、と人気でした。白とオレンジのはっきりしたコントラストが、夏に元気で爽やかでいいですね。
こちらの作品は、先日開催していた『織り人作品展2022』で販売と相成りました。

 

🍭雪の花を散らしたベスト
ちょっと色合いが気に入らないのよ~、と作家さんはおっしゃっていましたが、あちらこちらで使われている白いフワフワと飛び出したような糸が、雪か花みたいね~、という声が上がっていたブラウスです。可愛くて、可愛すぎず、
左右の裾のアンバランスな雰囲気も素敵なブラウスです。

 

🍭夕焼けに包まれるブラウス
この頃はストレス解消のために織っている、とおっしゃる作家さん。まず長さを求める。そして使いたい糸を使う。この作品は、布を斜めに使っていますが、もっと斜めにしたかったのでストレス解消にはなってません、とのこと。少しづつ色が変わるオレンジが、少し斜めになっているのがかわいいブラウスですね。ちなみに、糸をたくさん使うとストレス解消になるそうです。それは、織れば織るほど楽しい~❣ってことですね。

 

🍭着ると飛び跳ねたくなる火の鳥のブラウス
タテと、ヨコにも所々にストレッチ糸を使ったブラウスです。以前お仕立てしたものをほどいて、襟元はほぼそのまま、ノーカットで巻き方を変えたら着やすくなったので、嬉しくて持って来ました、という作品です。ストレッチが効いていて、ぼよ~んぼよよ~んとなるのが楽しいですよ。ぜひ試着して、飛び跳ねてください♪

 

🍭根気が物言うひたすら二色交差のブラウス
白っぽい色と濃い色を全部二色交差で織り、濃い色の部分を服の中央で合わせているブラウスです。シンプルなお仕立てで、抽象画のような柔らかいきれいな色合いが映える作品です。色を変えるタイミングはその時の気持ち次第。裄があるので、夏はインナーにタンクトップ1枚で、春秋には長袖でと重宝しそうです。

 

🍭分け織りいっぱいのブラウス
フラットに織るつもりがくるくる織りをして、そのまま分け織りをしてしまったというブラウスです。分け織りのついでに真ん中を首あきにして、首あきを縦に仕立てるつもりが横に仕立てたという、さをり織りならではの、予定外の方向へ進み続けて行き着いた作品です。完成形にとらわれず、その時々のココロのままに織りから仕立てまで移りゆけるのがさをりの良いところだと思います。

 

🍭チャレンジだらけの青ブラウス
青い色の重なりがきれいなチュニックです。薄網代織りを東京の教室で見て、細、太のタテ糸がおしゃれで面白い~、と思って真似してみたそうです。そしてミニフリルからのタテ糸飛び越え織りで、足したタテ糸を布の真ん中まで動かして織り込んで、布が立つように織られています。「めっちゃめんどくさいんでしょ~?」との、メンバーさんからの問いかけに、「でも動くはずのないタテ糸が動くのがめっちゃ楽しいんですよ~♪」と、作家さん。お仕立ての形も、もう何枚も作られている大好きな形で、作家さんの好きが満載の作品です。

 

🍭南国の海のような爽やかブルーのブラウス
こちらも、ミニフリルからのタテ糸飛び越え織りのブラウスです。普通のタテ糸飛び越え織りよりも簡単、という言葉を信じてやってみたら出来ました~、とのこと。そして、止め時がわからなくなって、ほぼ最後まで楽しんだそうです。

 

あぁぁ…
4月の作品はどれもこれもピントが悪くて、ちゃんと伝わりませんね。
作家さんにも、読んでくれている方にも申し訳ありません。
しかしながら第3弾もありますので、もうしばらくお付き合いくださいませ。

 

この作品たちの一部は下記の作品展とさをりの森で実際にごらんいただけます。
どうぞお近くの方は足をお運びください。

 

🔹🔸🔹『初夏のさをり織り作品展』🔹🔸🔹

 と き : 5月25日(水)〜31日(火)
AM10:00 〜 PM9:00 (最終日:PM6:00)
       *日曜祝日はPM8時まで。

 ところ : 西武池袋本店7階(中央A 7インテリア特設会場)

🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷

朝晩はまだ冷えるのに日中は急激に気温が上がって、その変化に対応しきれなくなっているお年頃のスタッフ吉野です🍄
その気温変化に対応するために、さをりの薄手の羽織ものが大変重宝しています。

 

そんな羽織ものなどなどのさをり服が下記の通り、ズラリと並びます❣

 

🔹🔸🔹『初夏のさをり織り作品展』🔹🔸🔹

 と き : 5月25日(水)〜31日(火)
AM10:00 〜 PM9:00 (最終日:PM6:00)*日曜祝日はPM8時まで。

 ところ : 西武池袋本店7階(中央A 7インテリア特設会場)

🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷🔶🔷

 

さをりの森のクリエーターの集まりである「ベガスの会」で集まった作品の中からも
一部を展示販売いたします。一足お先にご紹介しちゃいましょう。

🍭チュニック
織ってから、しばらく寝かせてあった布をお仕立てされた、チュニック丈のキャミソールです。麻やシルクや綿糸を使い、背びれ織りを左肩に持ってこられています。白の色合いや、布をタテ使いからのヨコ使いでできる裾のふんわりした感じが素敵です。

 

🍭チュニック
かわいい~かわいい~、と声が上がったピンクのチュニックです。私は絶対に着れないけど、ピンクが織りたかったんです、と作家さん。
首元に紐を通してあるので、きつく引っ張って結んでもいいし、ゆるく結べば印象が違うし、襟を開けた感じにしても着られますね。自分で着なくても、とにかくピンクで!と、湧き上がってきた気持ちのままに織るのが、何より楽しいさをり織りですね。

 

🍭チュニック
こちらもしばらく寝かせていた熟成布を使ったブラウスです。
襟のところはストレッチ糸が効いていて、ヒラヒラしています。そして下のスカート部分はX交差織り(クールクロス)になっています。
黒っぽい色合いだけど可愛いい、可愛いけれど甘すぎないという、この作家さんらしい作品です。📷色が…写真で伝わらないのがもどかしい💦

 

🍭チュニック
カラフルな色合いのチュニックです。後ろの部分を間違えて切ってしまって形が決まらず、もう一度繋げて縫うのもどうかと思って、別布を入れてみられたそうです。
背中の上のところで布をタテ半分に切り、前に持ってきて結ぶつもりがうるさくなったので肩から両脇に流し、肩先はタックを取ってひらひらさせたりと、試行錯誤しました、と、ご本人がおっしゃっていましたが、時間をかけた分、凝ったかわいいチュニックに仕上げられています。

 

🍭チュニック
織って何年か置いていて、熟成させた布をお仕立てされたワンピースです。リネンが大半で、肩のところを切っただけであとはノーカットのお仕立てです。少しシックな色合いで少し可愛くて、リネンの軽やかさが気持ちよさそうな作品です。

 

🍭チュニック
脇の所を紐で結ぶ、チュニック丈のベストです。紐は別布で、5メートルをずっと二色交差で織り、今回は3メートルを使われています。
紐は縫い付けないで輪っかに通してあるので脇で結んでもいいし、後ろに回して結ぶのもかわいいんです。胸に稲妻のように白い別糸をくるくると織り込んであったり、後ろには小判織りが雲のように入っていたりと、初夏のさわやかさにあふれる作品です。

 

🍭ワンピース
織りも着心地もゆったりとしたワンピースです。最初は緑で織り始め、この色じゃないー、と思いながら織り進み、白になってしっくりきたけれども、また緑に戻っていったそうです。
前後どちらでも着られて、緑が濃い目の方の首元に、さりげない分け織りがあったり、二色交差の所にモジャモジャっとした苔のようなぴゃむぴゃむヤーンが織り込まれていたりして、楽しくて、すてきな森の中にいるような作品ですね。

 

🍭ワンピース
長年にわたり織りをされてきた作家さんの作品で、他のメンバーさんから、若々しいね~と声が上がったワンピースです。胸元など、いろんなところに斜めにタックを取ってあります。赤と紫の色合いが、落ち着いていて明るくて素敵です。

 

🍭ワンピース
黒のタテ糸ローラー巻きで、長さに挑戦!と、織られた作品です。小さな丸い粒々が付いた化繊糸がイイなぁと思ったのでたくさん使ったら、これがストレス解消によかったそうです。好きな糸を思い切り使うのは、それはそれは楽しいですね💕
黒に浮かび上がる小さな粒々。宇宙で星を見ているようなワンピースです。

 

🍭ジャケット
リネンで織った布を半年くらいそのまま置いて熟成させて、お仕立てされたジャケットです。袖先は短く切りすぎてしまったので、布を足してカフスに、織り始めの房の折り返し織りの所は前立てに持ってきてボタンホールに、ところどころでタテ糸飛び越え織りなんかをされていたりと、シンプルなようでいろいろ遊びがあったり工夫をされています。そしてリネンが軽やかで気持ちがいい作品です。

 

 

🍭コート
染めのタテ糸に、シルクステンレスの糸を使ったコートです。肩のところにタックを取ってあります。旅行に行く時にくちゃくちゃっと持って行けていいそうです。糸がしっかりめだけど織りが粗めなので、色合いは温かいけれど涼やかに着られそうなコートです。

 

🍭ロングベスト
こちらはシンプルにお仕立てされたロングベストです。羽織るものが欲しかったんです、と作家さん。右の襟の所に短い残り糸を結んで繋げたお宝糸が入っていて、カラフルでポップな感じですね。背中の上の所に三角が入って着やすくなっています。

 

今回、初夏ということで綿やリネン素材が多く集まりました。
爽やかな色合いや、服の中に風がふわっと流れるふんわりデザインもたくさんあります。
もちろんどれもこれも1点物。
作家さんの個性が溢れる作品たちです。
お近くにお出かけの際にはぜひ、作品展にお立ち寄りくださいませ。

 

前回お知らせした『織り人作品展2022』を設営いたしました。
今回は、さをりの森 大阪で学ぶ織り人クラスメンバーと卒業生、大阪スタッフの作品展です。

 


エントランスではこちらの作品が皆様をお出迎えしています。
織り人クラス卒業生のKさんと、スタッフNの作品です。
セットアップでも、単体でも着ることができます。

 

一般の手芸店にはないような、織り地に表情があるさをり布。
その布の声を聞くという表現をしますが、どんなデザインにするか、お気に入りの柄をどこに持って来るか、自分との対話をしながら仕立てをしていきます。

 

さをり織りの創始者 城みさをはさをりの仕立てについて、このような言葉を残しています。

 

 具体的には、洋裁のような型紙は一切使いません。首ぐりやアームホールも考えません。最小限、首が出ればなんとか着られるという考え方で、直線裁ちで、どちらかといえばキモノの感覚に近いと言えます。
それに、ほとんど裏地などは必要としません。切る人の体に合わせてたたんだり、つまんだりして、格好よく整えていきます。

 そのため、むしろ洋裁のできない人の方が都合良く、ただミシンが使えるだけで良いのです。洋裁のできる方は、逆に自由な発想を生むことができません。いろいろ工夫しているうちに面白い発見があるものです。その発見を楽しむことです。
 また、失敗作を手に、なんとかならぬかと悩んでいてふと妙案が浮かんだ、というケースは案外多いものです。そういう発見があるからこそ楽しいのです。
 それが"さをり"であります。

 

さをりの森の作品展は、写真撮影OK♪
ご試着も大歓迎です。
どうぞご試着しやすい服装でご来場いただき、織り人メンバーたちのココロ模様をじっくりとご堪能くださいませ。