「年賀状販売しています」のPOPに、昨年のバタバタを今年はしない!と、決意しているスタッフ吉野です🍄

さてさて、11月も半ばになり、さをりの森は織りシーズンとあって、
マフラーやーストールを織る方が続々とご来館、混雑する日も増えています。

今回は、お子様連れのご来館の場合のお願いです。

🚩大人の方は付き添いではなく、一緒に体験して下さい。

さをり織りはとてもカンタンなので、小学生以上なら誰でも織ることができます。
お子様だけではなく、大人の方もぜひご一緒にさをり織りを体験して下さい。
(※繁忙期のため、織らない場合は、館内でお待ちいただくことはご遠慮下さい。)

🚩お店で販売しているような、綺麗に整った布を求めないで下さい。

大人は綺麗に整った布に馴染んでいます。
耳が揃ったもの、均等な縞やチェック模様、均一・均質な厚みの布。

さをりの森はそういう布を織るのではなく、
大人にも、子供にも、自分自身の感性で織っていただきたいのです。

耳が飛び出したってイイ。
でこぼこした布になったってイイ。
ボリュームが違っていたっていいんです。

キズと見るか、味と見るか。味と見るのがさをり織りなんです。
むしろ、いびつなものを織って下さい、と研三さんは常々お声かけをしています。

🚩お子様の感性で織らせてあげて下さい。

さをり織りは「自分を織る」と言います。
横から、既成布の枠に当てはめた助言が入ってしまったら、
それは「織っている」んじゃなくて、「織らされている」になっちゃうんです。

「その色を入れるの?」
「この糸にしたら?」
「ほら、順番が違ってるでしょ。」
「糸が飛び出してるからキレイにしなくちゃ。」など、
馴染みある綺麗な布と比べるような声が入ったら、
感性が萎縮しちゃうかもしれません。

選ぶ色は「たった今の自分の色」
織り上がった布は「たった今の自分自身」

機械にできないようなイビツな布を織る。
そんなさをり織りを、大人も子供も一緒に体験して下さい。

仕事前に、森に遊びに来る鳥を眺めるのが好きな、スタッフ吉野です🍄
どうやら私は動体視力が良いらしく、見つけるのが上手なんですよ~。

さてさて先日、奈良から可愛い団体さんがご来館くださいました。
園長先生はさをりの森のリピーターさん。
どうしても園児にさをり織りを体験させたい。
間違い・失敗がないことを伝えたい!!とのご意向でした。
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今回は大人数のため、前半・後半と2部制になったのですが、
遠方からにもかかわらず予定をうまく組んでくださり、
園長先生のさをり織りへの熱意がとても伝わる対応をしていただきました。

まずは、さをり織りの織り方を子供たちにお伝えします。
鶴の恩返しのお話しを知っている子がほとんどなので、説明もしやすい。
そうですよね、「織る」ってことはずいぶん昔には当たり前だったことで、
昔話でも語り継がれていること。
それを今から自分もやるんだって、
み~んな、ワクワクしている気持ちが瞳に現れていて、可愛いのなんのって💓
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さをりの森では「きれいな布」を織るのではなく、自分自身の感性で織っていただきます。
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耳が飛び出したってイイ。
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でこぼこした布になったってイイ。
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ボリュームが違っていたっていいんです。
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もしかすると、大人よりも子供の方が素直に感性を出せる、素敵なアーティストと言えるかもしれません。

この日、何が良かったって、先生たちのリアクションがとても興味深いものでした。
子供たちには困ったことがあれば手を上げてね、助けに行くからね、と言っていたんです。
そして子供たちはちゃ~んとそうやって、困ったを発信してくれたのですが、
「先生、見て❗○○ちゃんが手を上げてる‼」
お聞きすると、いつもは困った発信ができなくて、泣いちゃう子だったんですって。
他にも、楽しそうに織っている様子を見て、
「あんな笑顔、園では見たことがない!」

楽しすぎた子供たちはあっという間に予定サイズまで織っちゃいました。
すると、園長先生が他の先生に声を掛け始めました。
「もう終わりなんだけど、こんなに楽しそうに織っているのに、終わりって言える?
言えないよねぇ。もっと織らせてあげたいよねぇ。」って。

先生、ステキすぎます😊

その上この日は、園長先生の知人でさをり作家のMさんが、
娘さんがこの園の先生をしていること、お孫さんが通っているご縁で、
子供たちの見守り隊として、生徒さんと一緒にご来館。

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そんな強力なお手伝いもあって、
園児は糸選びとボビン巻きのお手伝いまでもできました。

嬉しそうな園児の表情に、とてもココロ癒された1日でした。

気付くと、今年もあと2ヶ月を切りました。

やり残した事は多々あれど、限られた時間でどれだけできるやら。

空想だけに時間を費やしている、空想が大好きなスタッフ吉野です🍄

 

さて、10月末のVegasの会では参加人数は少なかったものの、

たくさんの作品が集まりましたよ~💕

今回は、「幅を変化させる」というお題がありまして、

それぞれに考えた「変化」作品をまずはご紹介。

幅が狭いタテ糸を絞ったり、さらに分け織りを駆使したマント。

楽しさがにじみ出ていますよね~。

さをりの森ベガス201510-2  さをりの森ベガス201510

こちらは細い幅のストール。

タテ糸の幅を絞って、また広げています。狭いところは元の幅の半分ほどに。

さをりの森ベガス201510-27 さをりの森ベガス201510-15

タテ糸の幅を1.5倍ほどに広げたタペストリー。

反対側をぎゅっと引き絞っているのでロケットのようなのですが、

全体写真を撮り損ねておりました。。。

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くし筬を使って幅を変化させています。う~ん、写真がわかりにくくて面目ないです💦

黒白で粋なストール。

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そして、一部分を広げたチュニック。粋な中にもキュートさが広がっています。

さをりの森ベガス201510-28 さをりの森ベガス201510-16

他にもイロイロ集まりましたが、ひとくちに「幅を変化させる」と言っても、

人それぞれでとらえ方が違います。

当然ながら表現もまちまちなので、個性が溢れ出ます。

同じお題にすると、それがとてもよく見えてくるので面白いんですよね。

これらの作品は、さをりの森 西武池袋店展示販売をしていますので、

ぜひ足をお運び下さい。そして幅の変化を見比べてくださいね。

また、1~2ヵ月後には、さをりの森 大阪へ戻ってくるかもしれません。

こちらでも作品をご覧いただくことができますので、首を長くしてお待ち下さいね。

以上、今月のVegasまでに『さをりの森Vegas 2015年10月その②』をアップするぞ🎶

と、強い決意をした吉野でした。