昨年末から構想し、年が明けて試している織りがあるのですが、まだうまくいかない。
次こそはできそうな…そんなワクワク感がいっぱいで、こういうのが好きだなぁとしみじみ思う、スタッフ吉野です🍄

 

さて、さをりの森では毎月1度、作家さんが集まって作品を披露する会「Vegas(ベガス)の会」を開催しています。
それぞれの個性を織り上げた布で、仕立てた作品。
その政策秘話を聞けたり、じっくり作品を試着したりと、ワクワクしちゃう刺激満載の会なんです✨

 

ではその作品達を、まずは越智さんのからご紹介いたしましょう~😊
大人ピンクの円すいベスト(イカベスト)。
少々袖が大きくなってしまったようですが、ゆったり着れるってことですよね。
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酒井さんの作品、回帰織り(メビウス)スヌード。
メビウスは初挑戦。2重巻きにすると、ルーピングで出した部分がちょうど良く出てきて、存在感バツグンです。
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『SAORIのお仕立て【初級編】』の袖開きずらし斜めポンチョ、布の切り方をアレンジしています。
上下逆にも着ることができますが、グッと雰囲気が変わるんですよ。
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斉藤さんのマフラー2作品。
左側はウールステンレスのヨコ糸で織っています。だからクシュクシュした表情に。
右側は短い糸を結び繋いでから、2色交差で織っています。
2色交差の作品は、巻き方で雰囲気がグッと変わるんですよね~💖。
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ジャケットは、ウールとシルクで織っています。
さをりはフリンジもデザインの一部、それをボタンホールにしています。
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カシミヤベスト、タテ糸は黒(綿)のタテ糸ローラー巻きなのですが、通し方を変則にしているせいか、不思議な模様が出ています。
また、裾のフリンジには別糸を足して、カラフルにアレンジしているんですね。
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キュートな裾広がりのベスト。
織り上がった後で、首元をゴム糸で縫って少し絞っています。
拡幅織りをした部分を裾に使って、ふわっと広げているんですよ。
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2色交差を効かせたブラウス。
太目の糸を使って布の耳をでこぼこに出し、その部分を首元に使っています。
さをりは耳もフリンジもデザインの一部ですものね。カラフルな羊毛もポコポコ。
不思議なのはたくさん色を使っているのに派手じゃないんですよねぇ。
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内山さんのセーター。『SAORIのお仕立て【中級編】』のハイネック袖付き袋縫いワンピースのショート丈です。
お仕立て本は、長さなどのアレンジをすると違った雰囲気が出ます。
胸元ではルーピングや挟み込みで、キュートさがにじみ出ていますね~💙
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ロングベスト。さをりで大人気のイカ型(円すい型)ベストの前閉じタイプ。
擬似二重織りが裾で少しヒラヒラします。
このお仕立ては、布が一度に縦・横・斜めに見えるのが、また面白いっ❗️
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廉林さんのロングベスト。織り幅は20cmくらいと細幅です。
分け織りをしたり、アートヤーンメイカーで創った糸を効かせたりと、まさに見て楽しい、織って楽しい、着て楽しい作品です。
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フード付きポンチョは今回ボタンありきのデザインなんだそうです。
どうしても襟元で使いたかったそう。おなかのポケットも可愛いんです💕
ここにポケットがあると、ちょっとしたものも入れられますしね。
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西中さんのベスト。
染めタテ糸の細幅で、お仕立ての際には布があっちへ行ったりこっちへ行ったり。織り終わりにはタテ糸を織り込んで、幅を狭めていっています。
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マフラーには追加タテ糸をあちらこちらと這わせています。
毛足が長い糸なので、存在感があるんですねぇ。
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角谷さんのロングベスト。
あちらこちらにくるくる織りがのぞいています。
筬を使わずにシャトルを右往左往させて織る織り方ですが、透け感が出て面白いですね~。
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このジャンパースカートはタテ糸交換会で、回ってきたタテ糸を織ったそうです。ヨコ糸にストレッチ糸を多用していて、ボリューム&存在感たっぷりです。こちらはノーカットのお仕立てなんですよ💓
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さて、今回はここまでですが、すぐに次回をUPしますね🍄

1969年、城みさをが56歳の時、手織りを始めて間もない頃。
自分の織った布にタテ糸が1本抜けていた。織り物の常識に照らせば傷物。しかし、何か趣きがある、自分としては気に入っている。これを傷とみるか模様とみるか、見方次第で物の評価は180度変わる。よし、一度常識から離れて自分の好きなようにやってみよう、どんどんキズを作ってやろう…

 

それから50年。
さをり織りは大阪の片隅から、海を越えて世界各地に広がりました。
その主軸となり、さをり織りに懸ける情熱を力説していたみさを先生が亡くなって、はや1年が経とうとしています。
みさを先生が亡くなってからも、みさをファンの方々がさをりの森を訪ねてくださいます。今にも語りかけそうな瞳でみさを先生の銅像を見つめる様子を拝見するたびに、先生の偉大さを改めてしみじみと感じます。
さをりの森20190105 (13)

 

みさを先生を偲んで届いたお供え布タペストリーVer.8を年始に展示しました。
個性を織るさをり織り。
そのお供え布はどれひとつ、同じものがありません。
似ているようで、違うんですよね。
2週間後にはこのタペストリーはVer.9に交換しますので、ご来館の際にはぜひご覧ください。

 

今年も張りきって、たくさんのステキな糸との出会いをお届けいたします。
2019年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さをりの森20190105 (1)-2

 

おぉ~っと💦
大事な事を言い忘れておりました。
年始にこんな年賀状が届いている方に朗報です💖
ハガキの左下をよ~~くご覧くださいませ。
2019年賀状SNS用

 

ほら、お年玉クーポンって書いてあるでしょ🎌
ハガキをお持ちのご本人のみならず、ご一緒のお連れ様にもこのクーポンは適用いたします。
期限は2月28日(木)までですので、ご来館の際には、パスポート・ポイントカードとハガキを忘れずにお持ちくださいね。

体中がキシキシ痛い、スタッフ吉野です🍄
なぜって?
なぜなら最終営業日の翌日の12月28日は、恒例の大掃除だったのです。
普段あまり使わない筋肉を使い、あまりしない姿勢でいるとキシキシなっちゃいますね。

 

いつもはずらりと糸と織り機が並ぶ教室内。
今日ばかりは全部いったん撤去して、まずは拭き掃除から始めます。
こんなに広いと、ちょいと走ったり転がってみたりしたくなりますが…しそびれちゃった😩
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さ~、張り切ってお掃除しちゃいましょ~
ってことで、楽しいスタッフたちの決めポーズ。
大掃除といえども、笑いを忘れてはいけませんよね😆
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あらっ、窓の外には研三さん!
背後に見えるのは、この夏に研三さんとスタッフ森田とで制作したテラスです。
気候が良いときにはランチやティータイムが楽しめます。
そうそう、織り機を持ち出して織ったこともありました。
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さをりの森でまず最初に皆様をお迎えするエントランス。
ガラスをピッカピカにすべく、寒さに負けず拭いています。
普段お客様は入ることのない、糸を巻き替える場所もしっかり埃取り。
糸を巻き替える時って、細かい繊維が飛んで大変なんですよ。
時にはほっかむりをしていることもあるほどです。
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社長室も、廊下も、隅っこの頑固な汚れも徹底的に綺麗にしていきます。
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拭き掃除の後はワックス掛け、「そこまだですよ~」と監督の声が飛びます。
右側の写真でわかるでしょうか、床に窓が映っているのはワックス済み。
こんなに変わるんだぁ…と改めてびっくりです。
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もちろんギャラリーや、遠方からのお客様をお迎えする宿り木も手分けして綺麗になりましたよ。
夕方には宿り木部隊も参加して、窓拭きをして仕上げとなりました。
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2018年、さをりの森にとっては忘れられない1年になりました。
なんといっても1月に、さをり織りの創始者、みさを先生が104歳で他界いたしました。
高齢ゆえ、いつかは…と思いながらも、いざその時になると信じられませんでした。
あれからもう1年が経つんですね。
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3月の「城みさをを偲ぶ会」には380人もの人々が集まり、みさを先生の動画を観たんですよね。
みさを先生の肉声でのメッセージ、さをり織りにかける情熱を聞き、心に刻んだ会でした。
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みさを先生が亡き後も、意志や情熱はさをり織りの中に息づいています。
織ることでみさを先生を感じることができると思います。
反機械の姿勢で、人ならではのものを織る。
織ることで自分を見つけ、自己表現をするさをり織り。
今後もさをりの森は、さをり織りを楽しむ人々を全力でサポートしてまいります。
また、1人でも多くの方がさをり織りに触れ、その素晴らしさを体感していただけるよう尽力して参ります。

 

今年も残りわずかとなりました。
皆様どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
なお、さをりの森は2019年1月5日(土)が、新年最初の営業となります。
2019年も、どうぞよろしくお願いいたします。