まだまだ暑い日が続いていますが、今回はカシミヤのお話です。
カシミヤを思うだけでも暑いって?
そんな方は、エアコンを効かせて想像して下さい♪

 

まだ少し先だけれど、これから来る寒い冬。
巷では様々なマフラーやスヌードなど、簡単に身につけられる防寒具があふれかえっています。
その中で天然素材を見つけるのが難しくなってきている昨今。
耐寒作用を施した素材は、化学繊維がほとんどです。

 

天然素材100%に巡り合ったとしても、大量生産品がとても多い。
ってことは、どこかでばったり、同じものに出会ってしまう。
当たり前だと思っていませんか?
その当たり前を、仕方ないやんって諦めていませんか?
諦めないで~~~っと、声を大にして叫ぶ、スタッフ吉野です🍄

 

天然素材で冬向きの素材と言えば、ウールやキャメルなどなど挙げられますが、その中でも極上の、冬糸の女王と呼ばれるのがカシミヤです。
カシミヤは、高地の山岳地帯に生息するカシミヤヤギの産毛です。
氷点下30度にまで下がる厳しい寒さや乾燥した気候に耐えられるのは、剛毛の下に密集しているこの産毛のおかげなのです。
その産毛を手間暇かけて、糸にしているのです。

 

さをりの森では、カシミヤ糸は黄色コーン(糸を巻いている円すいの紙管)に巻いています。コーンの先を黄色に塗っているのが、カシミヤの目印です。

 

織り用の糸は、糸としては未完成です。そのため、糸の段階ではホワホワしていません。
織り上げた後、縮絨(1回目の洗濯)をスパルタですることで、布の表面で繊維が絡み、布としての一体感がでます。
糸だと、こんな感じです。

 

縮絨は洗濯機で、ネットに入れずに回します。
それも、標準コースです。
カシミヤをそんな乱暴に!なんてお声も聞こえそうですが、最初はそれでイイんです。
たっぷりの水流でしっかり撹拌することで、縮絨効果がグッとあがります。
縮絨すると、こんな感じになります。

💥ボンッ💥

 

あぁ~、写真でも伝わっていると信じたい、この毛羽立ち❣
これを頬に当てるとうっとりし、肌に巻き付けたくなることでしょう。
あの糸が、こんなにフワフワになるなんて、信じられませんよね。
でも、なるんです。
ただの糸が、みっしりと毛羽立ってフワフワになるんです💕

 

びっくりですよね~。
ただし、この毛羽立った繊維がしっかりと絡まるので、縮みます。
タテヨコでカシミヤを使うと、タテもヨコも20%~30%ほど縮みます。
そのため、出来上がりの欲しい幅や長さよりもより広く、長く織ることをオススメしています。
ちなみに横を60㎝幅で織ると、40㎝程度に縮みます。
縦は…織り方によって変わります。
この写真はほぼほぼ同じに織った布を片方だけ縮絨したものです。

 

しっかり縮絨すると、こんなうっとりしたカシミヤストールをGETできるのです💕

 

あぁ…そんな魅惑のカシミヤを使って織ると、材料費が10%お得に織れちゃうカシミヤ祭りがいよいよ今日から開催です。
材料費はタテヨコカシミヤだと66円/gの10%OFFです。

 

タテ糸はスタッフが暑いさなかにせっせと創った、渾身のタテ糸がほとんどです。
こちらは先着順に選んでいただきます。
ヨコ糸はこんなに色とりどりに並んでいます。
ご自由に好きなだけお使いください💖

 

自分の好きな糸を好きなだけ使って織る。
これはもう、あなただけのもの、オンリーワンです💓
さをりの森ではすでにタテ糸を張っているので、あとは織るだけ。
さをり織りなら、いとも簡単に1日で織り上げることができちゃいます。

 

今回、DMのお届けが間に合っておらず、大変申し訳ございません。
お気軽クラスは現在、コロナ感染拡大防止のため、ご予約制にしています。
前日・当日のご予約はお電話にて承ります。

 

この冬のうっとり柔らかで軽くて暖かいカシミヤをご自分用に、大切な方のために。
お得に織れちゃうこの期間に、ぜひ織りにお越しください🎶

さぁて、今月はベガスブログを早くUPするぞっ❗と、取り掛かったらなんと、7月をUPしていませんでした…申し訳ございません💦
だからと言ってUPしないのももったいないので、今回は7月・8月の合併ご紹介といたしますね。

🍭リスパンツ(綿)6月に作品披露した後(写真右)、今度はしっかりめに織ってみたらどうかと試した作品です。しっかり目なので透けないし、おさまり・履き心地は満足だそうです❤
そして、さをりの森にリスパンツブームが到来しました。
 

 

🍭リスパンツ(綿・抄繊糸)6月の作品を見て、薄手の布で織った作品です。
抄繊糸を使っているせいか少し張りがあって、夏にうってつけのサラリとした布感です。

 

🍭リスパンツ(綿)※参考作品※ 6月の作品を見て、織って仕立てた作品です。
布を裁ち間違えて股下のあたりに縫い代ができたので、自分ではきます。
履き心地ですか?とてもイイです💓

 

🍭ベスト&リスパンツ(綿・スパンコール他)同じリスパンツでも、糸や色が変わると雰囲気もグッと変わります。カジュアルなリスパンツが、ベストとセットになると、大人びた雰囲気になりました。
動くと大き目スパンコールがキラッ✨と光って、よそいきにもイイねって声が上がりました。これを着てお出かけしたいなぁ~とつぶやきが聞こえてきますね☺

 

🍭ベスト&ノースリーブシャツ(綿・ぴゃむぴゃむヤーン)蛍光の黄緑の綿糸を2種類と、同じ色のぴゃむぴゃむヤーンを多用した作品です。
ノースリーブシャツの裾を縦に切り、ヨコ糸として織った作品です。スカート部分にぴょこぴょこ飛び出ているのはシャツの裾端です。
 

 

🍭ベスト&マーガレット(綿)6月の作品で粗々のベストがありましたが、その1作目が7月に登場しました。
ぴゃむぴゃむヤーンの糸の形状と、縮絨効果による自然くし筬のベストです。賑やかな布なので、あえておとなしい布でマーガレットを仕立てています。6月作品(紺色)はこのピンクの後で織ったそうですよ。

 

 

個性は人それぞれ違います。
でこぼこした布になるように織る人がいる。
糸が飛び出させたり、穴を開けたりするのが好きな人がいる。
自分好みの色合いにこだわる人がいる。
様々な個性があって当たり前なんですよね。
それを、違っててイイのよ~、当たり前なのよ~と寛容に受け止めてくれるのが、さをり織りだと思います。
すると、そっくりコピーしたいのもイイんじゃないの?と疑問が出ます。
残念ながら、それはちょっと違います。

 

そこには、さをり四つのねがいの一番目、
「キカイと人間の違いを考えよう」が根底にあります。
機械のようにお手本通りに織るのではなく、人間ならではの「味」を出し、自分自身の意向を表現しましょうと提唱しているのです。

 

それは、そんなに難しく考えなくってもイイんです。
同じ作品を見て、同じように刺激を受けて、織ったり仕立てたりすると、自然とその中に個性が出てくる。
なぜって、使う糸や色合い、織るための力加減、仕立てのサイズなど、すべて作る人まかせなんです。
自分の好みや、思いつきがどんどん盛り込まれます。
そうなると、アートは模倣から始まると言われますが、全くのコピーはかえって難しい。
機械じゃないんだから、コピーじゃなくて独創的でイイんです。

 

6月以降、何人かが同じリスパンツを仕立てました。
好きな糸を使うのはもちろん、裾に隙間を作る、布の密度を変えるなど、それぞれに「自分らしさ」が入った作品だと思います。
同じ形なのに、全く違って見える。
さをりって面白いなぁとつくづく思いました。

 

そんなリスパンツたちが、今ならさをりの森の2階ギャラリーにて様々並んでいます。
ご来館の際はぜひご覧ください。

さをりの森のVegasの会は、作家さんが集まって作品を披露する会です。
この時に作家さんの色んな想いをお聞きすることができます。
それぞれの想いがこもった作品をを7/13(火)まで、
東京の西武池袋本店での作品展に出展しています。
お近くのに方はぜひ作品を実際に手に取り、ご試着いただきたいと思います。

🌟場所 西武池袋本店7階(中央A6)=インテリア特設会場

🌟期間 7/8(木)〜13(火)
※最終日13日(火)は当会場のみ午後6時にて閉場

営業時間は、西武池袋本店ホームページにてご確認ください。
状況状況により掲載企画が中止・変更の場合がございます。
https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/

 

ではでは、6月作品の続きをご紹介いたしましょう。

 

🍭半円スカートです。
ループ糸をふんだんに使ってボリュームあるスカートで、作家さんが得意のグリーンに華やかな色が効いていますね。

 

🍭リネンのスカートです。
細いリネンと対象にジュートの太さと張りが面白いデザインになっています。
フリンジにはジュートを撚り足しています。

 

🍭爽やか色のサルエルパンツです。
コットンでしっかりと織っているので、透けることなく着用できます。
股ぐりのカットを裾でとり、カットした布をポケットにしていて無駄がありませんね。

 

🍭リスパンツと言うサルエルパンツです。
東南アジアの奥地にあるリス族の方のパンツが起源らしく
さをり織りのお仕立てに向いていて、気軽にチャレンジができそうです。
床に置くと三角形で、ウエストも股ぐりのカットもありませんよ。

 

🍭ブラウスとスカートのセットアップです。
首周りに裂いた布を挟み込んで、華やかにしています。
スカートの裾はすべてフリンジがあり、なぜ?っと思ってよく見るとロープを作り、
房のように縫うというお手間の掛け方に作家さんのこだわりを感じます。

 

🍭マーガレットボレロとワンピースです。
黒いシルクがエレガントな作品です。
ボレロの袖先にゴムを入れて着心地よくし、ワンピースの背中は房を交差させて透け感が美しい💓
脇にホックを付けてシルエットにもこだわっています。

 

🍭半袖のジャケットです。
薄いコットン素材で夏の羽織ものに重宝しそうです。
後ろの下の段にタックを取っているのでフワッと軽く着れますね。

 

🍭夏のロングコートです。
一見シンプルに見えますが、よく見ると複雑な織りがたくさん入っています。
前のブルーのところはリバーシブル織りのようになる、新たな織り技が登場です。
背中も何やら地模様のようになっていますね。

 

🍭ミニフリル織りのY型ブラウスです。
コットン素材で肌触りが良く、ミニフリル織りが優しげです。
Y型がお好きな作家さんです。

 

🍭かぶりベストです。
綿の強い色のタテ糸に、赤の裂いた布や面白い形状の糸を二色交差して印象強い作品です。裾に分け織りを配して軽やかさもありますね。

 

🍭2wayブラウスです。
両袖は拡幅織りでフリルのように広がっています。
ワイドな仕上がりで羽織にもなり、襟はレースの布を付けていてゴージャスです。
後姿はないですが、首周りのオレンジのボタンを閉じているので可愛くアクセントになっていますよ。

 

🍭ミニフリル織りY型ブラウスです。
先ほども登場のミニフリル織りY型ブラウスですが、こちらの素材はリネンです。
より夏らしく、涼しいブラウスになっています。

 

🍭2種類のストールです。
ベージュ系のストールは、三色交差でカラフルさを出して房にも色を足すというこだわりです。
グレーのシルクのストールは、二色交差で濃淡を表現しています。

 

これらの作品の一部が池袋西武本店にて展示販売中です。
その後はさをりの森にて展示販売いたします。

 

さをり作品は写真を見ていても楽しいのですが、実際に手に取り試着をすると、またまた印象が変わります。
ぜひとも、そんな機会を作っていただけたら幸いです。

 

実際に行くことはできないけれど…なんだか気になる!
という方は、ぜひさをりの森へご連絡くださいませ。
📞  0725-57-7022
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