織り人クラスの作品(Iさん)

少し前にインフルエンザA型で寝込んでいた、スタッフ吉野です🍄
病気とはしばらく疎遠になっていたんですけどね、今年のはずいぶん強力のようです。
皆様もお気をつけ下さいね。

さて、さをりの森には1日体験の「お気軽クラス」と、より深くさをり織りを学ぶ
「織り人クラス」があります。
織り人クラスは講習を受講して、さをり織りの理念、織機のしくみ、
タテ糸の作り方、織り方、織った布の活かし方などを学ぶクラスです。
お伝え漏れがないようにカリキュラムを組んでいますが、
その人の習熟度に合わせて進めていきます。

そんな織り人クラスメンバーの作品をこれからぼちぼちご紹介していきますね🎵
まず第1弾はIさんのウールブラウスです。

いつも色に悩みながら織るのですが、今回はシックにグレーを中心に織りました。
襟は丸首なのですが、残った布でミニマフラーにして首に巻いています。

グレー中心とは言うものの、織っている間に違う色にココロが動くと
迷いながらもその糸に手を伸ばしていました。
さをり織りは「自分を織る」と言われます。
その時その時のココロ模様が糸に現れるんですね。
さをりの森20170204 (1)

このお仕立ては脇から袖下にかけて、ナナメに切った布を足します。
(写真を撮りそびれたので、別の作品ですが、わかりますかねぇ…)
さをりの森ベガス201612 (10)

ちょっと試してみる?から始まった、このお仕立てデザイン。
織る間は何に仕立てるかなんて、考えてなかったんですよ。
まずは楽しみながら織り、縮絨(1度目の繊維を絡める洗濯)の後で
布を見てから、デザインを考える。
縮絨で思いもよらない変化があったりして、なかなか楽しいんですよ✨

まずは布の好きな部分を見つけて、表裏を考える。
好きな部分を服にどう使うかは、悩みどころでもあり、楽しみどころ。
そして、布の雰囲気に合わせていくつか形を考え、選択する。
均一・均質な布では味わえない、さをりのお仕立ての魅力です。

まあね、布の分量を決める都合上、スカートだ~、パンツだ~って、
デザインを先に考える場合もあります。
その時には、「これは胸のあたり…」とか「あれ?ここはどこになるんだっけ?」
って考えずに織る事をオススメします。
考え過ぎると知らず知らずのうちに、織りに制限をかけてしまっている
場合があるんですよ👻

それから、できた布が思っていたデザインに合わない場合。
「失敗した!」ってついつい思ってしまうかもしれませんね。
その場合はあっさりと別のデザインを考えちゃいましょ👌

今回、Iさんは2色交差の部分を後ろにしました。
さをりの森20170204 (2)

そして、せっかく長めに残したフリンジ(タテ糸の端)を活かしたいと考えて、
結び目をずらしながら網目に結んで、胸から肩へのポイントとして使っています。
さをりの森20170204 (4)

ふんわりと織っているので、軽くて柔らかくて、脇に足した布が腕の動作を
楽にしてくれるのよね~、と、ご満悦のIさんでした。

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